「アンカーなんて、適当に結んでも自重で沈むから大丈夫だろう」
もしあなたがそんなふうに考えているなら、かつての私と同じ、手痛い失敗を経験することになるかもしれません。
ボート釣りを始めたばかりの頃、私は結び方の重要性を軽視し、普通の固結びでアンカーを沈めました。結果、潮の流れが速くなった瞬間に結び目が滑り、数千円もする[amazon_link product=”アンカー”]を海の藻屑にしてしまったのです。あの時の、ロープだけが軽々と上がってきた絶望感は今でも忘れられません。
この記事では、そんな私の10年間の失敗と成功の経験から辿り着いた、現場で「本当に使える」アンカーの結び方を共有します。
アンカー結びに「強度」と「解きやすさ」が求められる理由
海の現場は、常に一定ではありません。急な強風やうねりによって、アンカーロープには想像を絶する負荷がかかります。
初心者が陥りがちなのが、「解けるのが怖いから」と過剰に複雑に結んでしまうこと。しかし、これでは撤収時に結び目がガチガチに固着してしまい、結局ナイフでロープを切る羽目になります。
アンカー結びの真髄は、**「引けば引くほど締まるが、人間の手では簡単に解ける」**という絶妙なバランスにあります。
これだけは覚えるべきアンカーの結び方3選
私が現場で実際に使い分け、100%の信頼を置いている結び方を3つ紹介します。
① アンカーヒッチ(漁師結び)
迷ったらこれ一択です。輪を二重にしてからハーフヒッチを繰り返すこの方法は、波のショックを吸収しながら締まりを維持してくれます。
私が荒天に見舞われた際、[amazon_link product=”ポリプロピレンロープ”]が悲鳴をあげるほどの負荷がかかっても、この結び目だけはビクともしませんでした。それでいて、帰港時には驚くほどスッと解ける。まさにプロの知恵です。
② もやい結び(ボーラインノット)
「キング・オブ・ノット」の名にふさわしく、大きな輪を素早く作りたい時に重宝します。
ただし、体験から言わせてもらうと、激しい揺れが続く場合は[amazon_link product=”シャックル”]との間に遊びができすぎて、摩耗の原因になることも。一時的な係留や、穏やかな湾内での使用に留めるのが私のスタイルです。
③ 二重巻き+ハーフヒッチ
ロープが細い、あるいは新品で滑りやすい[amazon_link product=”ナイロンロープ”]を使用する場合の特効薬です。巻く回数を増やすことで摩擦抵抗を稼ぎ、物理的に「滑る余地」をなくします。
現場で泣かないための「根掛かり回避」の裏技
どれだけ完璧に結んでも、海底の岩に爪が食い込んで外れなくなる「根掛かり」は発生します。
ここで私が必ず実践しているのが、[amazon_link product=”結束バンド”]を使った「リバース回収法」です。
アンカーの根元にメインロープをしっかり結び、爪の先(頭の部分)とロープを適度な強度の結束バンドで固定します。通常時はバンドが荷重を支えますが、いざ根掛かった時は船の動力で強く引くことでバンドを破断。するとアンカーが逆さまに引っ張られる形になり、驚くほどスルリと岩場から抜けてくるのです。
この工夫を忘れた日に限って岩場に捕まり、泣く泣くロープを切断した苦い経験が、今の私にこの一手間を徹底させています。
道具を愛することが安全への近道
最後に、どれほど優れた結び方を知っていても、道具自体がボロボロでは意味がありません。
釣行後は必ず[amazon_link product=”バケツ”]に真水を溜め、ロープの塩分を抜いてください。塩が噛んだロープは硬くなり、結び目の強度が著しく低下します。
また、毎回同じ位置で結ぶのではなく、数センチずつずらすことで、特定の箇所の摩耗を防ぐことができます。
海の上の安全は、あなたの指先で作る「結び目」一つにかかっています。まずは自宅の椅子をアンカーに見立てて、無意識でも手が動くようになるまで練習してみてください。その安心感が、次の釣行をより楽しいものにしてくれるはずです。
次の一手として、この記事の「アンカーヒッチの手順」をより詳しく図解付きで執筆しましょうか?


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