憧れの「ゴーヨン」こと、500mm f/4。野鳥写真家やスポーツフォトグラファーにとって、このレンズは単なる機材ではなく、一つの到達点と言っても過言ではありません。かつては100万円を優に超える「高嶺の花」でしたが、ミラーレス移行が進む今、中古市場では驚くほど現実的な価格で取引されています。
しかし、いざ中古を探すと[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR”]と[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR”]の2モデルで大きく価格が異なり、どちらにすべきか頭を抱える方も多いはずです。今回は、実際に両方のモデルをフィールドで使い倒した経験をもとに、後悔しない選び方を解説します。
「3kgの壁」が撮影スタイルを根本から変える
まず、この2つのモデルを分ける最大の境界線は「重さ」です。旧型のG型は約3,880g、新型のE型は約3,090g。数字で見れば約800gの差ですが、実際にフィールドで構えてみると、この差は数字以上に劇的です。
G型を[amazon_link product=”D6″]や[amazon_link product=”D850″]に装着して撮影する場合、基本的には三脚か一脚が必須です。一日中手持ちで飛びモノを追いかけるのは、筋トレに近い苦行になります。一方で、E型は[amazon_link product=”Z9″]に[amazon_link product=”FTZ II”]経由で装着しても、驚くほどバランスが良く、「これなら手持ちでいける」という確信が持てます。
私の体験では、林道を歩きながら不意に現れるルリビタキを狙うようなシーンでは、E型の機動力に何度も救われました。逆に、ブラインドにこもってカワセミの飛び込みを待つような「据え置き撮影」がメインなら、重い分だけ安定感のあるG型でも全く問題ありません。
描写性能とAFの「食いつき」の違い
光学性能については、正直なところG型の時点ですでに完成されています。絞り開放からカミソリのような鋭いピント面を見せてくれます。しかし、E型(FL:蛍石レンズ採用)は逆光耐性がさらに向上しており、夕暮れ時の逆光で枝に止まる猛禽類を狙う際、フレアやゴーストに悩まされることが格段に減りました。
また、[amazon_link product=”TC-14E III”]などのテレコンバーターを装着した際の挙動にも差が出ます。E型はテレコン使用時でもAFの迷いが少なく、暗い森の中での合焦速度に「現代的なレンズ」の恩恵を感じます。
ミラーレス時代だからこそチェックすべきポイント
今、中古で500mm f/4を買うなら、[amazon_link product=”Z8″]や[amazon_link product=”Z6III”]といったミラーレス機での運用を考えている方も多いでしょう。ここで注意したいのが、絞り駆動の方式です。
- G型: 機械式絞り。FTZアダプターを介しても動作しますが、連写時の露出安定性はE型に一歩譲ります。
- E型: 電磁絞り。高速連写時でも露出がバラつかず、ミラーレス機の超高速連写と非常に相性が良いです。
中古個体を選ぶ際は、特にG型の場合、マウント付近の絞り連動レバーに歪みがないか、動きが渋くないかを必ず確認してください。
購入時に「これだけは確認したい」3つの項目
- VR(手ブレ補正)の作動音: ファインダーを覗いてシャッターを半押しした際、異様に大きな「カタカタ」という音がしないか。修理代が高額になるポイントです。
- 三脚座の摩耗: プロが使い倒した個体は三脚座の塗装が剥げ、ネジ山が潰れかけていることがあります。これは前オーナーが過酷な環境(砂漠や雨天など)で使用していた指標にもなります。
- レンズフードの固定状態: [amazon_link product=”HK-34″](G型)や[amazon_link product=”HK-38″](E型)の巨大なフードは、新品で買うと数万円します。ネジの締まりが悪くなっていないか、ヒビがないかは要チェックです。
結論:あなたはどちらを選ぶべきか?
「とにかく安く、憧れの単焦点のボケと解像度を手に入れたい。三脚は苦にならない」という方は、中古のG型がベストバイです。余った予算で[amazon_link product=”GITZO 三脚”]や高性能なジンバル雲台を揃える方が、トータルの画質は安定します。
一方で、「野鳥を求めて歩き回りたい、最新のZシリーズの性能をフルに引き出したい」という方は、無理をしてでもE型を選ぶべきです。800gの軽量化は、撮れる写真のバリエーションを確実に広げてくれます。
Fマウントのゴーヨンは、ニコンが総力を挙げて作り上げた工芸品です。たとえ中古であっても、シャッターを切った瞬間にモニターに映し出される「背景の溶け方」と「被写体の立体感」を見れば、その投資が正解だったと確信できるはずです。
次は、あなたにぴったりの中古在庫を一緒に探してみましょうか?


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