「400mmの超望遠が欲しいけれど、重すぎるレンズは持ち歩きたくない」
そんな我がままな悩みを完璧に解決してくれるのが、ニコンの銘玉[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR”]です。
一時期は「高嶺の花」だったこのレンズも、現在は中古市場で手が届きやすい価格になり、改めてその機動力と描写力が再評価されています。今回は、実際に野鳥、飛行機、そして子供の運動会で使い倒してきた筆者の体験をもとに、そのリアルな使用感をお届けします。
1. 手持ち撮影の限界を広げる「1.5kg」の魔法
超望遠ズームといえば、2kgを超える巨体をイメージしがちです。例えば、同じニコンの[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR”]は非常に優秀ですが、約2.3kgという重量は「覚悟」が必要です。
対して、この[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR”]は約1,570g。この差は数字以上に大きく、カメラバッグへの収まりが格段に良いのです。
【体験談】
里山の散策で野鳥を探しながら3時間ほど歩き回ったことがありますが、首から下げていても「まだ歩ける」と思わせてくれる重さでした。不意に現れたカワセミに対しても、瞬時に構えてシャッターを切れる。この「瞬発力」こそが、このレンズ最大の武器です。
2. 被写体を選ばない「80mmから」という汎用性
多くの超望遠レンズが150mmや200mmから始まる中、このレンズは「80mm」からスタートします。これが現場では信じられないほど重宝します。
- 航空祭・サーキット: 遠くを飛ぶブルーインパルスを400mmで捉え、目の前を通り過ぎる機体を80mmで広々と写し出す。レンズ交換の暇がない現場で、このズーム域に何度も救われました。
- 運動会: 遠くにいる我が子をアップで撮った直後、近くまで走ってきた徒競走のゴールシーンをそのままの画角で収められます。
3. ナノクリスタルコートがもたらすヌケの良い描写
さすがは「金帯」を冠するニコン純正レンズ。ナノクリスタルコートのおかげで、逆光耐性は極めて優秀です。
夕暮れ時の逆光に透ける鳥の羽や、強い西日を受ける列車のディテールも、嫌なフレアやゴーストに悩まされることなくクリアに描写してくれます。テレ端(400mm)の開放付近ではわずかに周辺がソフトになる傾向がありますが、[amazon_link product=”D850″]や[amazon_link product=”Z8″]といった高画素機で使っても、一段絞れば目を見張るほどの解像感を見せてくれます。
4. 旧型(Dタイプ)との決定的な違い
中古で探していると、より安価な旧型の[amazon_link product=”Ai AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D ED”]を見かけることがあるでしょう。しかし、結論から言えば「今買うなら絶対にGタイプ」です。
旧型はボディ内モーターでAFを駆動させるため、合焦速度がのんびりしており、現行のデジタル一眼レフやミラーレス機(FTZ経由)では動体撮影がかなり厳しいのが現実です。対して現行のGタイプは超音波モーター(SWM)を搭載しており、AF速度は別次元。野鳥やスポーツを撮るなら、迷わずGタイプを選んでください。
5. あえて挙げる「ここが惜しい」ポイント
完璧に見えるこのレンズにも、弱点はあります。
- 三脚座の剛性: 付属の三脚座は、三脚に据えてスローシャッターを切ると微振動を拾いやすい設計です。ガチガチに固めて撮りたい方は、社外品の三脚座への交換を検討したほうが幸せになれます。
- F値の暗さ: 室内競技などで使う場合、f/5.6という明るさは少し心細く、ISO感度が上がりやすくなります。最新の[amazon_link product=”Z 100-400mm f/4.5-5.6 S”]と比較すると、周辺の解像性能でも一歩譲る面はありますが、価格差を考えれば十分すぎる性能です。
6. まとめ:どんな人が買うべきか?
[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR”]は、以下のような方に自信を持っておすすめできる一本です。
- 「重いレンズは結局持ち出さなくなる」と自覚している人
- 一本のレンズで、スナップから超望遠まで完結させたい欲張りな人
- FTZアダプターを使って、Zマウント機で安価に高性能な400mmを楽しみたい人
最新のZレンズにはない「Fマウント全盛期の重厚な作り」と、現代でも通用する描写性能。手にした瞬間、あなたのフットワークは確実に軽くなり、これまで諦めていたシャッターチャンスが自分のものになるはずです。
次は、このレンズを持ってどこへ撮影に行きたいですか?具体的な設定方法や、相性の良い三脚などのご相談もいつでも承ります。


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