ニコン(7731)といえば、カメラ好きならずとも誰もが知る日本を代表する光学メーカーです。しかし、株式市場での評価を見ていると「技術力は世界屈指なのに、なぜ株価はこんなに冴えないのか?」と首をかしげる投資家も少なくありません。
私自身、長年ニコンのカメラを愛用し、その縁で株主となった一人ですが、これほどまでに「期待と忍耐」を試される銘柄も珍しいと感じています。本記事では、実際にニコン株を保有してきた投資家としてのリアルな体験談を交え、現在の株価の立ち位置と今後の展望を深掘りします。
1. 「万年割安」と言われるニコン株の現在地
ニコンの株価を語る上で避けて通れないのが、PBR(株価純資産倍率)1倍割れが常態化しているという事実です。投資家仲間の間では「万年割安株」という不名誉な呼び名が出ることもあります。
かつてのニコンは、一眼レフカメラで圧倒的なシェアを誇っていました。しかし、スマホの普及によってコンデジ市場が消滅し、[amazon_link product=”iPhone”]などの高性能カメラを搭載したデバイスが日常を席巻したことで、事業構造の抜本的な改革を迫られたのです。
投資家のリアルな声:
「カメラが売れているニュースを見て買ったのに、決算発表で半導体露光装置の見通しが悪いと言われて急落した。ニコンを単なるカメラメーカーだと思って買うと、このギャップに驚かされる。」
このように、ニコンは今や「映像事業」と「精機事業(半導体露光装置など)」の二枚看板。この二つの歯車が噛み合わない時期が長かったことが、株価の重しとなってきました。
2. 映像事業の復活:Zシリーズが変えた「ファンの熱量」
一時期は赤字転落も経験した映像事業ですが、ミラーレス一眼の[amazon_link product=”Nikon Z9″]や[amazon_link product=”Nikon Zf”]のヒットにより、劇的な復活を遂げました。
実際に手に取ってみると分かりますが、ニコンの製品には「道具としての信頼性」が宿っています。[amazon_link product=”Nikon Z6III”]のような中核モデルもプロ・ハイアマチュアから高く評価されており、これが高付加価値化、つまり「安売りしなくても売れる体質」への転換を成功させました。
株主としては、自分の応援している製品が市場で評価され、利益率が改善していく様を見るのは非常に感慨深いものです。SNSや写真コミュニティでの盛り上がりが、株価の「底堅さ」を支えている実感があります。
3. 半導体・精機事業の「期待と不安」
ニコン株を「ハイテク銘柄」として見る投資家が注視しているのが、半導体露光装置です。世界シェアではオランダのASMLに大きく水をあけられていますが、ニコンには独自の「光加工技術」があります。
実際にあった「冷や汗」体験:
数年前、半導体不足で関連銘柄が軒並み急騰した際、ニコンも大きな期待を集めました。しかし、いざ蓋を開けてみると、主要顧客の設備投資時期のズレや部材不足により、期待通りの株価上昇とはいかなかったのです。
「技術はある、でも商売が上手くいかない」というもどかしさ。これがニコン株を長期保有する上で最も忍耐を要するポイントと言えるでしょう。
4. 配当利回りと株主還元の変化
以前のニコンには、株主限定のカレンダー優待がありました。私も毎年楽しみにしていましたが、現在は廃止され、配当という「現金」での還元に集約されています。
- 配当性向の明文化: 連結配当性向40%以上を目安とするなど、株主還元姿勢は以前より明確になりました。
- 利回りの魅力: 株価が低迷している局面では、配当利回りが3〜4%を超えることも珍しくありません。
優待廃止はファンとしては寂しい限りですが、投資家としては「実利」を重視する経営姿勢に変わったとポジティブに捉えるべきでしょう。
5. ニコン株は「買い」か?今後のチェックポイント
ニコン株への投資を検討しているなら、以下の3点を注視してください。
- 次世代露光装置の進捗: ASML一強の市場で、ニコンが独自の立ち位置(デジタル露光など)を確立できるか。
- 為替の影響: 海外売上比率が高いため、円安は追い風になります。逆に円高局面では、業績が良くても株価が売られる傾向にあります。
- 非カメラ事業の成長: ヘルスケアや産業機器など、第3の柱がどれだけ利益に貢献し始めるか。
投資家としての結論:
ニコンは「短期で大化けを狙う銘柄」というよりは、「日本の底力(技術力)を信じて、配当をもらいながらじっくりと変革を待つ銘柄」です。
[amazon_link product=”双眼鏡”]一つとっても分かる通り、ニコンのレンズ技術は世界一級品です。この技術が、AIや自動運転、医療分野などでどう花開くか。そこにロマンを感じられる方にとって、現在の割安な株価は魅力的なエントリーポイントになるかもしれません。
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