モバイルゲームの歴史において、これほどまでに「尖った」デバイスがあっただろうか。今回取り上げるのは、現在のゲーミングスマホというジャンルの開拓者であり、今なおコアなファンを惹きつけてやまない[amazon_link product=”Razer Phone”]だ。
黒いアルミの塊に、鮮やかなグリーンの蛇ロゴ。手に取った瞬間に感じるのは、スマートフォンというよりも「ゲーム機」としての重厚感だ。実際に使い倒してきた筆者の体験から、その唯一無二の魅力を紐解いていく。
指先が吸い付く、120Hz UltraMotionの衝撃
初めて[amazon_link product=”Razer Phone”]の画面をスワイプした時の感覚は、今でも鮮明に覚えている。「なんだこれは、指に吸い付いてくるじゃないか」と思わず独り言が漏れた。
今でこそ120Hzのリフレッシュレートは[amazon_link product=”iPhone”]などのハイエンド機では珍しくないが、当時はまさに異次元の体験だった。Twitterのタイムラインを爆速でスクロールしても、文字が一切ボヤけない。ゲームにおいては、コンマ数秒の反応が勝敗を分けるFPSにおいて、敵の動きがコマ送りにならず、滑らかな線として捉えられる。この「ヌルヌル感」を一度味わうと、もう普通のスマホには戻れないという呪縛に近い快感があった。
腹に響くサウンド、それは「持ち運べる映画館」
多くのスマホが「いかにスピーカーを目立たせないか」を競う中、[amazon_link product=”Razer Phone”]は潔く、画面の上下に巨大なフロントスピーカーを配置した。この決断が、最高の視聴体験を生んでいる。
Netflixでアクション映画を観れば、爆発音がしっかりと腹に響き、左右に抜ける音が音場を作り出す。Dolby Atmosの効果は絶大で、イヤホンなしでここまで没入できるデバイスは、現代の最新[amazon_link product=”Android”]端末と比較しても引けを取らない。ゲーム中の足音の方向も、このスピーカーなら手に取るように分かった。
ゲーマーを突き放さない「武骨な長方形」
デザインについても触れなければならない。近年のスマホは角が丸く、ベゼルレスが主流だが、[amazon_link product=”Razer Phone”]はあえて角張ったレンガのような形状をしている。
これが、横持ちでゲームをする際に驚くほど安定するのだ。手のひらに角が当たり、しっかりとグリップできる。ノッチ(切り欠き)がないため、画面の端にある操作ボタンが隠れるストレスも皆無。美しさよりも「勝つための道具」であることを優先した、ストイックな機能美がそこにはある。
2026年の今、あえて手にする価値はあるのか?
正直に言えば、メイン端末として[amazon_link product=”Razer Phone”]を常用するのは、現代では厳しい。カメラ性能は当時から「記録用」レベルだったし、最新の[amazon_link product=”Snapdragon”]を搭載した端末に比べれば処理能力の差は歴然だ。
しかし、中古市場で[amazon_link product=”Razer Phone 2″]などの状態が良い個体を見つけたなら、サブ機としてこれほど面白いガジェットはない。Chroma RGBで光るロゴを眺めながら、エミュレーターやクラウドゲーム専用機として運用する贅沢。それは、効率を追い求める現代のスマホ選びでは決して得られない「ロマン」という名の体験だ。
[amazon_link product=”Razer Phone”]が示した「120Hzディスプレイ」と「圧倒的スピーカー」という正解は、今の[amazon_link product=”ROG Phone”]や他社のゲーミングデバイスにしっかりと受け継がれている。元祖にして伝説。この緑の衝撃を一度は手の中で体感してほしい。


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