モニターの文字や輪郭がギザギザして見えるとき、まず疑うべきは「設定のズレ」です。買い替えを考える前に、解像度・スケーリング・文字補正・ゲーム側のアンチエイリアスを順番に当てていくと、かなりの割合でスッと改善します。逆に、原因が1つじゃないケースも多いので、ここでは“効く順番”で整理します。
ギザギザの正体は「表示の階段」
結論から言うと、ギザギザ(ジャギー)は斜め線や曲線がピクセルの格子で表現されるときに目立ちます。解像度が低い、表示倍率が合っていない、補正が無効になっている、ゲームのAA(アンチエイリアス)が弱い。だいたいこのどれかです。
最初に、次の質問に答えるだけで方向性が決まります。
- デスクトップの文字もギザギザ?それともゲームだけ?
- スクリーンショットを撮ると、そのギザギザは画像にも写る?
スクショにも写るなら“PC側の描画”が荒い。写らないなら“モニター側の見え方(シャープネス強めや距離、画素密度)”の可能性が上がります。
まずは30秒で終わる「切り分け」
いきなり細かい設定に突っ込むより、ここを先に確認します。
解像度が「推奨」になっているか
意外と多いのが、Windows更新やケーブル差し替え後に解像度が下がっているパターン。フルHDのモニターなのにHD扱いになっていたり、WQHDなのにフルHDで固定されていたり。これだけで線がガタつきます。
ケーブルが原因で上限が下がることもあるので、もし「解像度の選択肢が少ない」と感じたら、まずはケーブルを疑ってください。たとえばDisplayPort接続なら、いつものケーブルから DisplayPort 1.4 ケーブル に変えるだけで選べる解像度やリフレッシュレートが増えることがあります。HDMI派なら HDMI 2.1 ケーブル にしておくと安心です。
表示倍率(スケーリング)を一度100%にする
125%や150%で“アプリだけ輪郭が荒い”が出ることがあります。試しに100%へ戻して、ギザギザが軽くなるか確認。改善するなら、スケーリングの相性問題が濃厚です。
パターン1:文字がギザギザ(ブラウザやエクスプローラーも)
文字が角ばって見えるときは、まず「文字の補正」が外れていることがあります。特に、PCを初期化した直後やサブモニターを増やしたとき、なぜかオフになっていることがあるんですよね。
直し方(効く順)
- ClearTypeの調整
Windowsの文字チューニングで、画面上の見え方を選んでいくやつです。これ、半信半疑でやると「え、こんなに変わるの?」となりがち。輪郭のギザつきが減り、視線が落ち着きます。 - 解像度を推奨へ戻す
文字のギザギザは解像度の影響が大きいです。推奨より下だと、小さい文字の“角”が立ちます。 - スケーリングを再設定
100%で良くなったなら、125%へ戻すときに一度サインアウトするなど、反映を確実にすると安定しやすいです。
体験として多い「PPI不足」
たとえば27インチでフルHDを使うと、作業距離が近い人ほどドットが見えてギザギザ感が出やすいです。逆に、同じ27インチでもWQHDや4Kにすると、文字の輪郭がなめらかになって“疲れ方”が変わります。もし買い替えで解決したいなら、27インチなら 27インチ WQHD モニター か、作業が細かい人は 27インチ 4K モニター が候補になります。もう少し無理なくいくなら、定番の 24インチ フルHD IPS モニター に寄せるのも手です。
パターン2:ゲームや3Dだけギザギザ(デスクトップは普通)
ゲームだけジャギるなら、原因はだいたい「AA(アンチエイリアス)」です。オフになっている、軽い方式しか使っていない、解像度が低い。ここを詰めると見え方が変わります。
直し方(軽い順)
- ゲーム内設定でAAをオン
TAA → MSAA → FXAAの順に試すと分かりやすいです。TAAは滑らかになりやすい反面、作品によっては少しボケた印象になることもあります。好みで戻す感じでOK。 - 解像度を上げる
単純ですが強いです。可能ならWQHD以上へ。WQHDで144Hzも狙うなら、探すときは ゲーミングモニター 144Hz WQHD のキーワードで絞ると選びやすいです。 - GPU側の設定(上書き)を疑う
ドライバの設定で、アンチエイリアスが強制オフになっていたり、逆に変な上書きが入っていたりすると、ゲーム内設定とケンカします。
最近はGPUも強力なので、余裕があれば環境ごと見直す人もいます。たとえばNVIDIAなら NVIDIA GeForce RTX グラフィックボード、AMDなら AMD Radeon RX グラフィックボード で、解像度とAAを盛っても破綻しにくくなります。
パターン3:特定の入力だけギザギザ、または設定が反映されない
「HDMIだと荒いけどDPだと綺麗」「ノートPCのUSB-C出力だと解像度が出ない」みたいなケースもあります。これは変換やケーブル品質で上限が決まっていることが多いです。
- USB-CからDisplayPortに出すなら USB-C to DisplayPort 変換ケーブル
- USB-CからHDMIなら USB-C to HDMI 変換アダプタ
このへんを一度変えると「解像度の選択肢が増えた」「なぜかギザギザが減った」みたいなことが普通に起きます。
それでも気になるなら、見え方そのものを整える
ギザギザが“完全に”消えないとき、実は姿勢と距離が原因のこともあります。近すぎるとドットが見える。シャープネスが強いと輪郭が立ちすぎる。ここを整えると目がラクになります。
モニターの位置を前後に動かして距離を確保したいなら、設置の自由度が高い モニターアーム(VESA対応) が便利です。机の奥行きが足りなくて近くなる人は、いっそ デスク奥行き 拡張ボード で視距離を稼ぐのも現実的です。
まとめ:いちばん早く直す順番
ギザギザ対策は、結局「基本に戻す」が強いです。
- 文字もギザギザ:ClearType → 解像度(推奨)→ スケーリング確認
- ゲームだけギザギザ:AAオン → 解像度アップ → GPU側の上書き確認
- 入力ごとに違う:ケーブル・変換の見直し
買い替えの前に、今日できる設定で改善することが多いので、まずは解像度とClearTypeから触ってみてください。


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