「モニター レトロ」で検索すると、だいたい二派に割れます。ブラウン管の“あの映り”をもう一度やりたい人と、いまの液晶でそれっぽく寄せたい人。どっちも正解なんだけど、先に決めるべきはここです。あなたが欲しいのは「見た目」なのか、それとも「操作感」なのか。ここが曖昧なまま買うと、熱量だけ高いのに満足しない沼に落ちます。
結論から言うと、レトロを作るルートは3つです。①本物のCRTへ行く、②液晶で見た目だけ寄せる、③実機+アップスケーラーで遊びやすさも取る。この記事はこの順で、迷いが消えるところまで一緒にやります。
まず、CRTがなぜ「レトロ」と呼ばれるか。理由は単純で、当時のゲームはあの表示に合わせて作られていたからです。ドットの角が丸く見えたり、少しにじんだり、走査線の雰囲気が乗ったり。液晶のシャープさとは別物です。さらに体感で大きいのが遅延。CRTは一般的に表示遅延がほぼゼロに近いと言われます。だから格ゲーやSTGで「指が先に動く感じ」が戻る。
ただ、ここで正直な話もしておきます。CRTはロマンの代わりに現実が重い。文字通り重い。引き取って車に積んだ瞬間に、腰が「やめとけ」と言ってくる。部屋に入れたら奥行きが想像以上で、机の上が一気に“昭和の設備”になる。しかも個体差。焼き付き、色ムラ、フォーカス、歪み。調整メニューに潜って、気づけば深夜。けれど、うまくハマった瞬間は強いです。起動音、発色、残像の出方まで含めて「あ、これだ」となる。ここが刺さる人は、たぶんCRTが向いています。
CRTルートを選ぶなら、買う前に確認するのは3つだけ。置けるか、繋げるか、状態が許せるか。特に繋げるかは端子の話で詰まります。コンポジット、S端子、RGB、コンポーネント。あなたの実機が何を出せて、CRT側が何を受けられるか。ケーブルも含めて揃えるなら、たとえばRGB21なら本文中で出てくる「RGB21 SCART ケーブル(https://www.amazon.co.jp/s?k=RGB21+SCART+%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB&tag=opason-22)」みたいなキーワードで探すと早いです。S端子なら「S端子 ケーブル(https://www.amazon.co.jp/s?k=S%E7%AB%AF%E5%AD%90+%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB&tag=opason-22)」、コンポーネントなら「コンポーネントケーブル YPbPr(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB+YPbPr&tag=opason-22)」のように端子名を直球で入れるのが一番。
一方で「CRTは無理。でもレトロっぽくしたい」。この人は液晶ルートでOKです。ここで大事なのは、いきなり走査線やフィルターに飛びつかないこと。順番を間違えると、ただ暗くて目が疲れる画面が出来上がります。
液晶で最初にやるのは“伸ばさない”。4:3を4:3のまま出す。黒帯は正義。次に“崩さない”。整数倍スケーリングでドットを保つ。これだけで「レトロ感」は意外と出ます。その上で、最後に味付け。走査線は強すぎると画面が一気に暗くなります。だから軽めから。もしハードで走査線を足したいなら「SLG3000 Scanline Generator(https://www.amazon.co.jp/s?k=SLG3000+Scanline+Generator&tag=opason-22)」が候補に上がりやすいです。雰囲気の変化が分かりやすい反面、やりすぎると“ただ暗いだけ”になりがち。そこは素直に戻す勇気が勝ちます。
そして一番、検索意図の中心にいるのがここ。「実機を現代モニターに繋いで、遅延も画質もそこそこ良くしたい」。この場合、勝負は変換器(アップスケーラー)で決まります。安いHDMI変換で一回やって、遅延とノイズに心が折れて、ちゃんとした機材へ辿り着く。よくある流れです。遠回りしたくないなら、最初から“低遅延で評価されやすい系”を見ておくのが現実的です。
代表格は「RetroTINK 5X Pro(https://www.amazon.co.jp/s?k=RetroTINK+5X+Pro&tag=opason-22)」。値段は強いけど、手間の少なさと結果の出やすさで選ばれがちです。もう少し手軽に始めたいなら「RetroTINK 2X Pro(https://www.amazon.co.jp/s?k=RetroTINK+2X+Pro&tag=opason-22)」も候補になります。自分で設定を詰めるのが楽しいタイプなら「OSSC 1.8(https://www.amazon.co.jp/s?k=OSSC+1.8&tag=opason-22)」、さらに新しめの話題枠で「OSSC Pro(https://www.amazon.co.jp/s?k=OSSC+Pro&tag=opason-22)」を追う人もいます。定番の沼アイテムとしては今でも名前が出る「XRGB-mini FRAMEMEISTER(https://www.amazon.co.jp/s?k=XRGB-mini+FRAMEMEISTER&tag=opason-22)」や、「フレームマイスター XRGB-mini(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC+XRGB-mini&tag=opason-22)」あたりも、情報量が多くて比較されやすい。DIY寄りでコスパを取りにいくなら「GBS-C GBS Control(https://www.amazon.co.jp/s?k=GBS-C+GBS+Control&tag=opason-22)」や、ベース基板として語られやすい「GBS8200 gbs-control(https://www.amazon.co.jp/s?k=GBS8200+gbs-control&tag=opason-22)」まで視野に入ります。
ここで体験談っぽく、実際に詰まりやすいところを言うと、機材より先に“設定”で救えるケースが多いです。モニター側のゲームモード、テレビなら低遅延モード。これを入れないと、いい変換器を買っても「なんか重い」が消えません。あと、ケーブルと変換の段数を増やしすぎない。間に「HDMI VGA 変換 アダプタ(https://www.amazon.co.jp/s?k=HDMI+VGA+%E5%A4%89%E6%8F%9B+%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%97%E3%82%BF&tag=opason-22)」みたいな小物を噛ませたくなる瞬間が来るんですが、ここは必要最小限にしたほうが気持ちよく終わります。手軽さの代償で遅延が増えることがあるからです。
じゃあ、あなたはどれを選ぶべきか。ざっくり診断します。
部屋に余裕があって、当時の空気ごと欲しい。運搬や調整も“趣味”として楽しめる。そういう人はCRTです。業務用の映りに憧れるなら「SONY PVM CRT(https://www.amazon.co.jp/s?k=SONY+PVM+CRT&tag=opason-22)」みたいなワードで探す人もいます。ただし価格と状態はギャンブルになりがち。覚悟があるなら最高。
省スペースで、見た目の雰囲気が欲しい。実機でもエミュでもいい。そういう人は液晶で4:3運用+軽い走査線。必要なら「SLG3000 Scanline Generator(https://www.amazon.co.jp/s?k=SLG3000+Scanline+Generator&tag=opason-22)」で足す。このルートは“やりすぎない”がコツです。
いろんな実機を繋ぎたい。録画や配信もしたい。遊びやすさも捨てたくない。そういう人はアップスケーラーに投資する。迷ったら「RetroTINK 5X Pro(https://www.amazon.co.jp/s?k=RetroTINK+5X+Pro&tag=opason-22)」を起点に考えると、後戻りが少ないです。自分で煮詰めたいなら「OSSC 1.8(https://www.amazon.co.jp/s?k=OSSC+1.8&tag=opason-22)」系へ。コストを抑えて試行錯誤するなら「GBS-C GBS Control(https://www.amazon.co.jp/s?k=GBS-C+GBS+Control&tag=opason-22)」が入口になります。
最後に、よくある失敗を一個だけ。レトロを求めているのに、画面を横に引き伸ばしてしまうこと。あれは一発で“それっぽさ”を壊します。黒帯を受け入れて、4:3のまま、ドットが潰れないように出す。ここだけ守ると、機材が多少違っても満足度が上がります。
「モニター レトロ」は、結局は好みです。でも好みの前に、条件があります。見た目が欲しいのか、操作感が欲しいのか。どこまで手間を趣味にできるのか。そこを決めてから選ぶと、遠回りしません。レトロの正解は、あなたの部屋とあなたの指が知っています。


コメント