VRRは「映像のフレームに合わせて、モニターの更新回数(Hz)を可変にする仕組み」です。これが入ると何が嬉しいか。結論から言うと、ゲーム中に出やすい“横に裂けるズレ(ティアリング)”と“妙な引っかかり(カクつき)”が目に入りにくくなります。
理由は単純で、ゲームのFPSは場面ごとに上下するのに、モニターのHzが固定だとタイミングがズレ続けるから。60Hz固定のままFPSが53→61→48みたいに揺れると、視線の端でずっと違和感が残る。VRRはそこを「今の映像に合わせて更新するよ」と寄せてくれます。
補足すると、VRRは“画質を上げる魔法”というより、“気持ち悪さを減らす仕組み”に近いです。初めて効いたときは、派手に感動というより「そういえば、さっきまで引っかかってたな…消えたな」みたいな静かな変化でした。
VRRが効くと体感でわかる3つ
まず一番わかりやすいのがティアリング。画面を横切る線みたいなズレが出るやつで、カメラを振るゲームほど目立ちます。次にカクつき。フレームが落ちた瞬間だけ“ガクッ”と引っかかる感じ。最後が入力の気持ち悪さで、V-Syncでズレを抑えると今度は操作が重く感じることがあるんですが、VRRはその妥協を減らしやすい。
ただし、全部が完璧に消えるわけではありません。元のFPSが極端に低かったり、VRRの効く範囲から外れたりすると普通に荒れます。だから“対応”の文字だけで安心しないほうがいいです。
FreeSync / G-SYNC / HDMI VRR…名前が多すぎ問題
買う側の実感としては、分類はざっくりでOKです。
- PCで主に出てくるのがFreeSyncやG-SYNC(互換含む)
- 家庭用ゲーム機で話題になりやすいのがHDMI VRR(HDMI 2.1系)
ここで大事なのは「自分が使う機器と、モニターの端子が噛み合ってるか」です。PS5でVRRを使う前提ならHDMI 2.1のVRR対応が話の中心になるし、PCでDisplayPort運用ならまた見どころが変わります。
“VRR対応”でも効かないことがある:落とし穴
ここ、実際につまずきやすいところです。
まず端子。モニター側は対応でも、つないでいる端子だと制限が出るケースがあります。次にモニターの設定。OSDでAdaptive-Sync/FreeSyncがOFFのままって、意外とやりがち。あとゲーム側の表示モード。フルスクリーン/ボーダーレスや、V-SyncのON/OFF、フレーム上限の設定で挙動が変わることがあります。
さらに厄介なのが“ちらつき”。暗いシーンやロード画面で、VRRの揺れと相性が悪くてフリッカーっぽく感じる個体もあります。気になる人は、スペック表だけじゃなくレビューの傾向も見ておくと後悔が減ります。
スペック表で見るべきは「最大Hz」よりVRRレンジ
「144HzだからOK」みたいに見てしまいがちですが、実際の快適さはVRRが効く範囲(たとえば48–144Hzみたいなレンジ)に左右されます。重いゲームほどFPSが下に振れるので、下限が弱いと“効いてほしい場面で効かない”が起きます。
PCでのVRR設定、迷うところだけまとめ
断定すると、やることは3点です。
- モニター側で可変同期をON、2) GPUドライバ側でVRRをON、3) Windowsとゲーム側の設定を整える。これで大半は片づきます。
理由として、どこか1か所でもOFFだと「対応なのに効かない」状態になるから。特にWindowsだとVRRとDRR(動的リフレッシュレート)が混ざって語られがちで、別物として捉えたほうが混乱しません。
補足として、ケーブルが原因で詰まるのも多いです。PS5やHDMI 2.1前提なら、まずはちゃんとしたHDMI 2.1 ケーブル 2mを一本持っておくと話が早い。PCでDisplayPort運用ならDisplayPort 1.4 ケーブル 2mが安定です。
PS5やXboxでVRRを使うなら、モニター選びが9割
家庭用ゲーム機のVRRは「HDMI 2.1でVRRが使えるか」がまず入口です。たとえばPlayStation 5でVRRを前提にするなら、モニター側もHDMI 2.1のVRR対応が素直なルートになります。Xboxも同様で、Xbox Series XはVRR運用の話がしやすい機種です。
ここから先は「どのサイズで、どこまで欲張るか」。4K/144Hz/HDMI 2.1で話を組み立てるなら、定番として名前が出やすいのがLG 27GP950-BやBenQ MOBIUZ EX2710Uあたり。32インチで没入感を上げたいならLG 32GR93U-BやBenQ MOBIUZ EX3210Uが候補に入りやすいです。
“PS5用に28インチ4Kを探してる”みたいな文脈なら、型番が指名されやすいのがASUS TUF Gaming VG28UQL1A。PCメインでコスパ寄りにまとめたいなら、VRR系の表記が分かりやすいDell G2724Dみたいな選び方もあります。4K 32インチの万能枠ならGIGABYTE M32Uが話に出やすい立ち位置です。
補足として、VRRを“広く快適に”というより“没入方向に振り切りたい”なら、ウルトラワイドも候補になります。Alienware AW3423DWFや、環境が許すならSamsung Odyssey OLED G9 (G93SC)みたいな方向性。ここは好みがハッキリ分かれます。
迷ったら、この3つだけ見て決める
断定すると、VRR目的のモニター選びは「端子」「VRRレンジ」「実使用の評判(フリッカー含む)」で決まります。理由は、VRRは“対応してるか”より“安定して効くか”が価値だから。補足として、スペック表で判断しにくい部分ほど、実機レビューやユーザーの声が効いてきます。
VRRは地味だけど、刺さると戻れません。カメラを振るゲームや、FPSが揺れるタイトルほど効きます。最初の一台は、無理に尖らせず「自分の機器で確実に使える」構成に寄せるのが結局いちばん満足度が高いです。


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