買ったばかりのモニターに小さな点が見える。最初は気のせいだと思って目をこすって、次に画面を拭いて、それでも残ると一気に不安になる。ドット抜けはまさにこのパターンが多い。結論から言うと「発生確率」はメーカーが数字で出しにくい一方で、実際のトラブルは“許容基準”と“初期対応”でほぼ決まる。確率を追いかけるより、ここを押さえたほうが後悔しない。
ドット抜けは3タイプある。まず見分ける
ドット抜けと言っても一枚岩じゃない。
- ずっと黒い(黒点)
- ずっと白い(明点)
- 赤だけ/緑だけ点く、または欠ける(サブピクセル系)
体感として厄介なのは明点。黒背景や暗い動画で「針で刺したみたいに」目に入ってくる。黒点は白背景で探すと見つかるけど、普段使いだと意外と気づきにくいこともある。ここを見誤ると、チェックしても“見たのに見落とした”が起きる。
「確率」がハッキリしない理由は、ISOの“許容”が前提だから
液晶は製造上、一定数の画素欠陥が出うる前提で規格が作られている。ISO系の考え方はざっくり言うと「100万画素あたり、欠陥が何個までなら許容」という世界。だからメーカー保証や交換判断も、ゼロか100かではなく、個数・種類・場所(中央か端か)・まとまり(固まっているか)で決まりやすい。
ここが現実。フルHDも4Kも、画素が増えるほど「理屈の上では欠陥ゼロを常に期待しづらい」方向に寄る。もちろん体感は別で、同じ1個でも“どこにあるか”で気持ちは真逆になる。
じゃあ目安はどう作る?「許容数」から逆算して考える
メーカーが確率を公開しない以上、ユーザー側は“目安”を作って落ち着くしかない。おすすめは、購入した解像度(フルHD/ WQHD/ 4K)と、メーカーの画素欠陥ポリシー(交換基準)を照らして、「自分が許せないライン」を先に決めること。
たとえば「明点が1つでも無理」なら、交換条件が強いシリーズを狙うほうが精神的に楽。逆に「端の黒点なら作業に影響しない」なら、過度に探しすぎないほうが日常は快適になる。探すほど見つかる、これも本当。
到着直後にやる検品ルーティン(ここが勝負)
ドット抜けは購入初期の対応がいちばん効く。やることはシンプル。
- 部屋を少し暗くして、黒・白・赤・緑・青の単色を順に表示
- いつもの視距離 → 近づいて最終確認(最初から近距離で探すと目が疲れて雑になる)
- 見つけたらスマホで写真・動画を撮る(拡大しすぎず位置が分かるように)
自分の失敗談だと、忙しい週に受け取って「あとでちゃんと見よう」と思ったまま返品期限を過ぎたことがある。あのときの悔しさは長引く。検品は受け取り当日か翌日に固定しておくのが安全だ。
見つけたら、最初に確認するのは“返品期限”→次に“メーカー条件”
点が見えた瞬間、いきなりメーカー修理に行くのは遠回りになりがち。まず購入店の返品・交換の条件と期限を確認する。ここで通るなら話が早い。
返品が難しい場合に、メーカーの画素欠陥ポリシーで判断する流れになる。このとき「どのタイプの欠陥か」「何個か」「中央付近か」「固まっているか」をメモしておくと説明がスムーズだ。
ドット抜けが怖い人向け:選び方は“性能”より“条件”が効く
ドット抜けを本気で避けたいなら、スペック表より「交換条件が強いか」を優先したほうが満足度は上がる。たとえばPhilipsの一部シリーズはパネル品質を強く打ち出すことがあるし、ビジネス用途で品質管理を重視するEIZOは“長く使う安心感”で選ばれやすい。
具体的な候補として、作業用の27インチで安定感を求めるなら EIZO FlexScan EV2785-BK のような定番が視野に入る。目が疲れにくい方向で環境を整えたい人は、サイズを抑えつつ堅実に行く EIZO FlexScan EV2451-RWT や EIZO FlexScan EV2456-RBK も候補になる。
写真・動画編集などで色の再現や機能面まで含めて選ぶなら、ASUSのクリエイター向けとして ASUS ProArt PA27UCX-K のような系統が刺さる人もいるはず。逆に「まずは条件とコスパで安心したい」という人は、 PHILIPS 27E1N5600AE/11 や PHILIPS 27E1N2100D/11 のように入手しやすいラインから、返品期限内に検品して“外れを引かない運用”に寄せるのも現実的だ。
まとめ:確率を気にするほど、やるべきことはシンプルになる
ドット抜けは運の要素が残る。でも、後悔の多くは「検品が遅れた」「条件を読んでなかった」から起きる。届いたらすぐ単色チェック、写真を残す、返品期限を優先して動く。この3つだけで、確率の不安はかなり小さくなる。


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