真っ暗になると、だいたい心臓に悪い。だけど落ち着いて順番を固定すると、直る確率が上がる。結論から言うと「モニターが映せない」のか「PCが出してない」のかを最初の5分で切り分けるのが最短だ。
まずやるのは、画面に何か表示が出るかどうか。入力が無いときは「No Signal」系の表示が出ることがあるし、何も出ないならモニター側の電源やバックライトが怪しくなる。ここで一回、部屋を少し暗くして、画面に光が出ているかを目で追う。もし“うっすら映ってそう”なら、懐中電灯で照らして確認してみる。これ、家にあるライトでやってもいいけど、手元に小型のLEDがあると楽で、たとえば懐中電灯(バックライト確認用)みたいなやつが一本あると迷いが減る。
体験談:焦るほど、入力切替を見落とす
自分が一番やらかしたのは、模様替えのあと。配線を全部抜いて戻したつもりが、モニターの入力がDPのままで、PCはHDMIに挿していた。つまり映るわけがない。なのに「壊れたかも」と思ってケーブルを替えようとして時間を溶かした。真っ暗のときほど、こういう地味なところが刺さる。
まずはモニター単体で“生きてるか”を確かめる
1つ目。電源ランプが点くか、コンセント側が死んでないかを見る。タップのスイッチがオフだった、って普通にある。雷の日に落ちた可能性もあるので、雷ガード付きの電源タップ(雷ガード付き)に変えてみるのも手だ。瞬停が多い環境なら、そもそも守りを固めて無停電電源装置(UPS)を噛ませると、変なブラックアウト系のトラブルが減る。
2つ目。モニターのOSD(設定メニュー)が出るか試す。OSDが出るなら、パネル自体はかなり可能性が残る。ここで入力切替も“自動”に任せないで固定する。HDMIに挿してるならHDMIに合わせる。DPならDP。これだけでスッと映ることがある。
3つ目。明るさ設定が0、あるいは省電力系で暗くなりすぎているケースもある。中古で買ったとき、家族で共有してるとき、ここが罠になりやすい。可能なら工場出荷状態にリセットする。
「No Signal」が出るなら、ケーブルと入力の問題が濃い
ここからはシンプル。まず抜き差し、次に別ポート。ケーブルは見た目が無事でも内部が死んでいることがあるので、交換で切るのが早い。
HDMIなら、手持ちが古いケーブルだったときに相性が出ることがある。迷ったらHDMI 2.1 ケーブル(Ultra High Speed)を基準にしておくと、4Kや高リフレッシュでも詰まりにくい。DPを使っているなら、認証系のほうがトラブルが少なくて、DisplayPort 1.4 ケーブル(VESA認証)みたいな探し方が楽だ。
それでもダメなら「別の機器を映す」。ゲーム機、ノートPC、レコーダー。ここでモニターが映るなら、原因はPC側に寄る。逆に何を挿しても映らないなら、モニター側の線が濃い。
変換アダプタが必要な場面はここ
地味に多いのが「端子の変換」で詰まるパターン。DP→HDMIは片方向の変換でアクティブが必要なことがあるし、HDMI→DPも別物になる。よく分からないまま買うと、刺さるけど映らないで消耗する。
DPをHDMI入力のテレビやモニターに入れたいなら、DisplayPort → HDMI 変換アダプタ(アクティブ)が候補。逆にHDMIしか出ない機器をDP入力に入れたいなら、HDMI → DisplayPort 変換アダプタ(アクティブ)のほうを探す。名前が似てて混乱しやすいので、ここは端子の向きを声に出して確認すると事故が減る。
USB-C接続は便利だけど、落とし穴もある
最近はUSB-C一本で映像も給電も、という環境が増えた。ただしPC側が映像出力に対応していないと映らない。対応している前提なら、ケーブル直結のUSB Type-C → DisplayPort ケーブル(DP Alt Mode)か、アダプタ型のUSB Type-C → DisplayPort 変換アダプタ(DP Alt Mode)で切り分けると早い。仕事用で持ち運びが多いなら、ドックを固定してしまって、USB-C ドッキングステーション(映像出力対応)を中心に配線を組むと、抜き差しトラブルが激減する。
PC側が原因っぽいとき、効きやすい順番
モニターは生きてる、別機器なら映る、なのにWindowsだけ真っ暗。こういうときは、グラフィックのリセット操作が効くことがある。次に周辺機器を外して最小構成で起動。それでもダメならセーフモードやドライバー周り、という順番で詰める。ここでいきなり再インストールに飛ぶと、回復できるものまで壊すことがあるので慎重に。
“共有”が目的なら、切替器でストレスを減らす
「PCとゲーム機を同じモニターで使ってて、たまに真っ暗」という人は、入力が混ざっている可能性がある。地味だけど、切替を手元で管理できると迷子にならない。例えばHDMI 切替器(2〜4入力・4K対応)を噛ませると、入力切替ミスが減る。キーボードとマウスも含めて2台のPCを切り替えるなら、KVMスイッチ(PC2台でモニター1台共有)まで行くと、配線のぐちゃぐちゃが一気に片付く。
ここまでやってダメなら、撤退ラインも決めておく
懐中電灯で照らすとうっすら映る=バックライト系の可能性。OSDすら出ない=モニター側の故障寄り。焦げ臭い、電源が不安定、映ったり消えたりを繰り返す、こういう症状があるなら時間のほうが高くつく。切り分け用のケーブルや変換を揃えても改善しないときは、修理か買い替えを検討したほうが精神的に楽だ。
最後に、最短ルートだけ残す。入力を固定→抜き差し→別ポート→ケーブル交換→別機器で確認。これで“モニターが悪いのかPCが悪いのか”が見えてくる。そこまで行けば、次の一手を外しにくい。


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