70インチでPC作業をしたい、という相談はだいたい「テレビをモニターにしたい」と同義になる。結論はシンプルで、買う前に“モニターとしての条件”を先に固めれば失敗しにくい。逆に言うと、画質の評判だけで決めると、マウスが重い・文字がにじむ・首が疲れるの三重苦に入りやすい。
まず前提。70インチ級で現実的に選べるのは、たとえばシャープ AQUOS 4T-C70EN1やシャープ AQUOS 4T-C70DN1、あるいはチューナーレスならFPD チューナーレステレビ 70V型 4K Google TV CG70-C2みたいなライン。ここで「70インチぴったり」に縛ると候補が急に細くなるので、実は75インチも同じ土俵で見た方が選びやすい。例えばコスパ寄りのHisense 75A6Hや、映像処理が安定しやすいと言われがちなREGZA 75M550M、Google TVで扱いやすいTCL 75P755あたりは、70インチを探している人でも比較対象に入れる価値がある。
次に、70インチを“モニターっぽく”使うための肝は3つ。断定すると、入力遅延、4:4:4、設置距離。この順に詰めると迷いが減る。
入力遅延:ゲームしない人ほど気づきにくい罠
ゲーム目的じゃなくても、遅延が大きいとカーソル移動が微妙に遅れて疲れる。最初は気のせいにできるんだけど、長時間作業をすると「なんか仕事が進まない」に化ける。だからテレビ側でゲームモードやPCモードが用意されていて、余計な映像処理を切れる機種が楽。購入後にやることは単純で、まずは“映像をきれいにする機能”をオフ寄りに振る。これだけで操作感が変わることがある。
4:4:4:文字のにじみは70インチで目立つ
70インチは文字が大きいから大丈夫、と思いがちだけど逆。にじみがあると太字の輪郭がブワッと広がって、文章を読むほど疲れる。ここで大事なのが4:4:4表示。機種や設定次第で「PC入力扱い」になった時だけ綺麗に出ることがあるので、買う前に“PC用途の評判”を拾っておくと安心だ。補足として、4K120HzやHDRまで欲張ると、設定の組み合わせで色やクロマが変わる場合もある。自分が優先したいのが文章作業なのか、ゲームなのかで落としどころが変わる。
設置距離:スペックより体感差が出る
ここは体験談寄りになる。70インチを机の上に置く発想で進めると、だいたい首が終わる。画面の上端を見る回数が増えて、姿勢が崩れるから。僕がいろいろ試して分かったのは「距離を稼げるか」が勝負だということ。壁寄せ、壁掛け、スタンドで画面を後ろに逃がす。机の奥行きが足りないなら、テレビのほうを壁側へ押し出すだけでも呼吸ができるようになる。
設置を現実的にするなら、壁掛けはPERLESMITH テレビ壁掛け金具 70インチ級みたいに対応サイズの幅が広いものが選びやすい。賃貸や穴を開けたくないなら、現場ではスタンドに逃がす人が多くて、サンワサプライ テレビスタンド 65-75インチ級や、デザインと安定感で指名買いされやすいEQUALS WALL テレビスタンド V3/V5が候補になる。どれを選ぶにしても、耐荷重とVESA、配線の逃がし方だけは先に確認しておくと事故が減る。
そして地味に効くのがケーブル。4K/120HzやVRRまで考えるなら、ケーブルの相性で「映るけど不安定」が起きることがある。ここはケチらず、Ultra High Speed HDMI 2.1 ケーブル (48Gbps)みたいに規格が明確なものを選ぶと気持ちがラク。定番で探すならUGREEN HDMI 2.1 ケーブルやAnker HDMI 2.1 ケーブルのように、レビューが集まっている型で揃えるのも手だ。
最後に、70インチを仕事で使うなら“運用”が答えを作る。明るさは少し落とす、表示倍率(スケーリング)は上げる、ウィンドウ配置は固定する。最初の数日は「でかい!」が勝つけど、1週間後に残るのは姿勢と目の楽さだ。そこを先回りして作れる人ほど、70インチをちゃんと武器にできる。


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