モニターの「ベゼル」って、買う瞬間は正直どうでもよく見える。けど、机に置いて1週間くらい経つと、急に存在感が出てくる。断定すると、ベゼルは“見た目”より“使い方”で評価が変わるパーツだ。理由はシンプルで、作業の視線移動と配置にベゼルが絡むから。補足すると、1枚で完結している人は気になりにくい一方、デュアル以上になると話が変わる。
ベゼルは画面の外周の枠。狭額縁(細ベゼル)は、この枠が薄いタイプを指すことが多い。ただし「フレームレス」「ベゼルレス」と書かれていても、ゼロではない場合がある。見える枠は細いのに、黒い非表示領域が少し残っていて、結果として“境界”が思ったより太く感じることもある。ここ、地味に落とし穴。
ベゼルが気になりやすいのは、やっぱりデュアル。例えば、左に資料、右にブラウザ、さらに端にチャット、みたいな置き方をすると、画面と画面のつなぎ目が視界の真ん中に来る。境界の黒い線が「ちょいちょい目に刺さる」感じが出るんだよね。そこで狭額縁が効く。机の上がスッと見えるし、画面をまたぐ視線移動がラクになる。
一方で、狭額縁なら何でもOKかというと違う。薄い設計のモデルは、個体差で光漏れが気になることがある。特に暗めの部屋で黒背景を多用する人は注意したい。加えて、アーム運用や壁寄せをする人も要チェック。ベゼルが薄いほど“つかみどころ”が減るので、設置や角度調整のときに画面を押しやすくなる。扱いが雑だと、あとで地味に後悔するポイントになる。
じゃあ買う前に何を見るか。結論は「外形寸法」と「境界の実態」だ。インチは画面サイズであって、外枠のサイズじゃない。机の奥行きが浅いと、ベゼルより先に“物理的にデカい”が問題になる。次に、公式のベゼル幅表記があれば見る。ただ、表記がない製品も多い。そういうときは実機写真(レビュー画像)が強い。黒縁がどれくらい出ているか、角の処理がどう見えるか、ここで体感が近づく。
用途別にいく。
在宅ワークのデュアルで狙い撃ちするなら、まずは「USB-C一本で給電+映像+USBハブ」系が便利。配線が減って机が散らからない。候補としては、テレワーク向けの定番どころであるDell U2723QEや、手頃に4Kを始めやすいDell S2722QC、オフィス用途に寄せたDell P2723QEみたいな系統が話題に上がりやすい。ここでの狙いは「狭額縁で境界のストレスを減らしつつ、配線で疲れない」こと。
映像・写真も触るなら、色と表示の安定が優先になる。だけどデュアル運用ならベゼルもちゃんと効く。クリエイター寄りの選択肢として、BenQ PD2705Uや、より大きく作業面積を取りやすいBenQ PD3220U、同じく制作向けでUSB-C運用もしやすいASUS ProArt PA279CVあたりは候補になりやすい。新しめの方向性ならASUS ProArt PA279CRVも名前が出る。狭額縁は“見た目が良いから”じゃなくて、タイムラインと素材置き場を横断する作業で効いてくる。
「長時間作業で目がしんどい」「ムラやチラつきが気になる」派は、派手さより安定に寄せたほうが満足しやすい。そこだとEIZO FlexScan EV2480のような方向が合うことがある。狭額縁のスッキリ感はありつつ、毎日使う道具としての“クセのなさ”が大事、という人向け。
LGを軸に探すなら、4Kの扱いやすいラインとしてLG 27UP850-W、サイズで作業領域を稼ぐならLG 32U720A-Bが候補に入りやすい。さらに解像度に振り切るならLG 32U990A-Sみたいな別世界もある。Mac周りで“あの系統”を探す人はLG UltraFine 4K Displayも検索に引っかかるはず。ここはベゼルの薄さというより、運用環境に合うかどうかが決定打になる。
最後に、買う前のチェックを短くまとめる。
まず「何枚で使うか」。次に「外形寸法が机に収まるか」。それから「境界(見える枠+黒縁)が写真で納得できるか」。暗い部屋で使うなら“黒が黒に見えるか”も確認したい。ベゼルで迷ったら、結局ここに戻ってくる。狭額縁は気分の問題に見えて、毎日の小さなストレスを削る道具でもある。選ぶ価値はちゃんとあるよ。


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