モニター用メガネで目の疲れが全部消える、みたいな話は正直うさんくさい。結論から言うと、効くかどうかは「ブルーライト」よりも、度数と作業距離、そして乾き対策でほぼ決まる。ここを外すと、どれだけ評判のいい一本を買っても“なんか変わらない”で終わる。
自分も昔、仕事の終わりに目がショボショボして「これはブルーライトだろ」と思い込み、勢いでJINS SCREEN 40%CUTみたいな定番ワードを検索して、似たコンセプトのメガネを試したことがある。夜の画面が少し柔らかく見えたのは確か。でも、疲れの根っこはそこじゃなかった。あとで机の上で距離を測ったら、モニターまで50cmもなくて、しかも前のめり。ピント合わせを一日中やっていたら、そりゃ疲れる。
まず「モニター用メガネ」って何か。ざっくり分けると、ブルーライトカット系、度付きの作業用、そしてコーティング重視のタイプがある。世の中で“PCメガネ”として語られがちなのはブルーライトカットだけど、モニター作業で困っている人が求めているのは、実はそこだけじゃない。画面の反射が気になる、文字がにじむ、夕方に頭まで重くなる、コンタクトで乾く。症状の出方が違うなら、選ぶべき方向もズレてくる。
ブルーライトカットはどうなのか。ここは期待値を整えておく。ブルーライトカットで眼精疲労が劇的に改善する、というより「眩しさの体感がラクになる人がいる」くらいで受け取ったほうが外さない。たとえば、昼間でも画面が白くて刺さる感じがある人は、JINS SCREEN 25%CUTみたいな“薄め”の方向が合うことがある。逆に、夜に作業が長い人で「明るさがしんどい」「寝る前に画面を見ると目が冴える気がする」というタイプは、JINS SCREEN FOR SLEEPのようにコンセプトが分かれているものを選ぶと迷いにくい。ただし、これで万能と思わないこと。画面の明るさが強すぎる、文字が小さすぎる、姿勢が崩れて距離が近い。そういう“日々の雑さ”が残っていると、メガネは負ける。
実際、疲れの原因として多いのは度数ズレと作業距離のミスマッチだ。裸眼で大丈夫と思っていても、夕方だけ辛い人は「近くを見る作業の負担」が積もっているケースがある。すでに眼鏡をかけている人ならなおさらで、外用の度数をそのままモニターに持ち込むと、距離によっては微妙に合わない。デスクトップ中心なら60〜80cm、ノート中心なら35〜50cmくらいが現実的なゾーン。自分はデスクトップを奥に置いているつもりだったのに、キーボードを前に出す癖で結局モニターが近づき、首も固まっていた。メガネを替える前に、机にメジャーを置いて距離を測る。これだけで「原因の半分」が見える。
じゃあ、選び方はどうするか。最初に決めるのは度付きが必要かどうかだ。既に近視や乱視がある人、コンタクトで作業していて夕方にしんどい人は、ブルーライトカットの前に“作業距離に合わせた度”を検討したほうがいい。ここは眼鏡屋さんで相談するのが早い。度なしで試したい人は、ブルーライトよりも反射や見え方のストレスを減らす方向が満足度を上げやすい。
次に大事なのがコーティング。モニター周りの照明や窓の映り込みが多い環境だと、反射防止の有無でラクさが変わる。ブルーライトがどうこう以前に、ギラつきが減るだけで集中が戻ることがある。店頭ブランド系だと、Zoff PC ブルーライトカットみたいに“PC向け”として分かりやすい説明が付いているものが多い。Amazonで手軽に買うなら、定番枠のCyxus ブルーライトカットメガネ 8083みたいな価格帯のものを“入口”にして、自分の体感を掴むのもあり。ただし、ここで注意がある。安い=悪いではないけど、フィットが合わないと結局かけなくなる。毎日使う道具は、地味に装着感が勝つ。
フレーム選びは軽さだけで決めないほうがいい。軽いのにズレるメガネは、無意識に眉間や鼻に力が入り、肩まで固まる。自分は「軽いから正義」と思っていた時期があって、会議のたびにずり落ちるのを指で直していた。小さな動作だけど、一日中だと集中が切れる。鼻パッド、テンプルの当たり、レンズの縦幅。このへんが合うと、画面を見る時間が長くても“つけていることを忘れる”側に寄る。
すでに眼鏡を持っている人に便利なのがクリップオンだ。今の眼鏡に後付けできるから、相性を見るのにちょうどいい。たとえばエレコム PC GLASSES クリップオン OG-CBLP01や、型番で探しやすいエレコム クリップオン G-BUB-C01MBKは、試しやすいカテゴリーだ。最初から高い一本に賭けるより、「自分は眩しさが辛いのか、ピントが辛いのか」を見極める意味で、こういう寄り道は悪くない。
“ガチ勢枠”として話に出せるのがゲーミンググラスだ。ゲームや長時間の画面凝視を前提にした方向性で、デザインも含めて好みが分かれる。たとえばGUNNAR Vayperとか、コラボ系で話題にしやすいGUNNAR RPG By Razerは“比較対象”として置きやすい。仕事メインの人はここまで行かなくても、光の感じ方や好みを語る材料になる。
ただ、メガネより先に効くことがある。ここを記事でちゃんと書くと信頼が上がる。自分が一番変わったのは、20分ごとに遠くを見るとか、目薬より先に部屋の湿度を上げるとか、そういう地味な調整だった。画面の明るさを下げすぎて逆に目が頑張っていた時期もある。部屋が明るいのに画面だけ暗いと、文字を追うたびに負担が来る。だから「明るさは部屋に合わせる」「文字サイズは一段上げる」「モニターは腕一本分を目安に置く」。この3つをやって、それでも辛いならメガネの出番、という順番が失敗しにくい。
最後に、買い物より先に受診したほうがいいサインもある。片目だけ痛い、かすみが強い、頭痛や吐き気が出る、近くも遠くも見えにくい。こういうときは“モニター用メガネを探す”より、眼科や眼鏡店で度の確認をしたほうが早い。メガネは魔法じゃないけど、原因に合った一本にすると、作業の終わりがかなり穏やかになる。逆に言うと、原因が違うと当たり前に外れる。買う前に距離を測る。ここから始めると、ムダな出費を減らせる。


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