ゲーム用のヘッドセットをいくつか試したのに、結局「音の輪郭がぼやける」「足音の方向が曖昧」「長時間だと耳と頭がしんどい」で落ち着かない。そういう人がたどり着くのがモニターヘッドホンです。派手さより“情報量”を取りに行くタイプ。最初は地味に感じるのに、慣れると戻れなくなるやつです。
ただ、モニターヘッドホンをゲームに持ち込むときは、買い方を間違えると一気に失敗します。よくあるのが「いいヘッドホン買ったのに、コントローラー直挿しだと音量が上がらない」「開放型にしたら家族に怒られた」「音は最高なのにマイクが無くてボイチャできない」。この3つ、先に潰しておけばだいたい勝てます。
そもそも“モニターヘッドホン”がゲームで効く理由
モニターヘッドホンは、低音を盛って気持ちよくするというより、音をほどよくフラットに出して「どこで何が鳴ってるか」を拾いやすくする設計が多いです。ゲームだとこの特性が刺さります。
たとえばFPS。足音って、音量そのものより“距離感”と“方向”が取れるかが大事です。壁越しの反射音や、同時に鳴る銃声に埋もれないかも含めて、情報がきちんと分離していると索敵がラクになります。音場が広めに出る開放型は、特にこの「方向」と「空間」を作りやすい。
一方で、派手な低音が好きな人や、爆発音の迫力を最優先したい人は、最初だけ「なんか大人しい?」と感じるかもしれません。そこは目的次第。勝ちたいのか、没入したいのかで答えは変わります。
失敗しない選び方:最初に決めるのは3つだけ
1)開放型か密閉型か(ここで半分決まる)
家が静かで、音漏れしても問題ないなら開放型はかなり強いです。空間がふわっと広がって、左右だけじゃなく“前後”の気配が出やすい。FPSで「いるのは分かるけど右か左か…」が減っていきます。
ただし、夜に使う・家族がいる・生活音が多いなら密閉型のほうが後悔しにくいです。遮音性があるだけで集中力が違いますし、エアコンや外の車の音に勝ちやすい。音場は開放型ほど広がらなくても、慣れれば十分戦えます。
2)インピーダンス(直挿し勢は特に重要)
ここ、地味に落とし穴です。たとえばHD 560Sみたいにインピーダンスが高めのモデルは、環境によっては「音量が取りにくい」「迫力が出ない」と感じることがあります。ヘッドホンが悪いというより、鳴らす側の出力が足りないパターン。
逆に、DT 900 PRO Xみたいに駆動しやすい方向の設計だと、PCやゲーム機まわりでも扱いやすい。コントローラー直挿し中心なら、こういう“鳴らしやすさ”はかなり大事です。
3)装着感(3日目に効く)
音の良し悪しって最初は盛り上がるんですが、毎日使うと「側圧」「重さ」「蒸れ」「眼鏡との相性」が勝敗を決めます。ここで負けると、どんな名機でも使わなくなる。耳が痛い日は、そもそも集中できません。
体験談っぽく言うと:試すなら同じ条件で3日
自分が買い替えで失敗しかけたとき、原因は“気分でテストしていた”ことでした。初日は新しい音に感動して、雑にOKを出しがち。でも2日目から「足音が思ったより遠近が取りづらい」「銃声が刺さって疲れる」「蒸れて集中が切れる」が出てくる。
なので試すときは、同じゲーム・同じマップ・同じ音量で、できれば3日見る。チェックはこのへんだけで十分です。
- 足音:距離感(近い/遠い)が自然か、上下が分かるか
- 銃声:方向が崩れないか、耳が疲れないか
- こもり:密閉型で会話音や環境音が埋もれないか
- 蒸れ:長時間で耳が暑くならないか
- 眼鏡:ツルが当たって痛くならないか
これ、やると「自分に合う音」がはっきりします。
ゲーム用途で選びやすいモニターヘッドホン候補
ここからは、記事で触れやすい“定番どころ”を用途別にまとめます。どれも方向性が違うので、「このゲーム・この環境ならこっち」が出しやすいです。
FPS寄り:定位と空間を作りたい(開放型)
まず“迷ったら候補に入る”のがHD 560S。音の分離が良く、足音やリロード音みたいな細かい情報が浮きやすいタイプで、FPSに向けて話を作りやすいです。インピーダンスの都合で直挿しだと環境次第ですが、PCやDACを使う人なら扱いやすい。
「開放型で、でも実用性も欲しい」ならDT 900 PRO Xが候補になります。音場系の話ができつつ、鳴らしやすさの方向でも書けるので、読者の幅を取りやすい。
もう少し“空間表現寄り”で語りたいならK702。開放型らしさを素直に出せるので、索敵・方向感の章と相性がいいです。
生活音に勝つ:遮音して集中したい(密閉型)
定番で失敗しにくいのがATH-M50x。ケーブルの扱いも含めて“家庭のデスク環境”に落とし込みやすいです。音のキャラも書きやすく、FPS〜普段の動画まで守備範囲を作れます。
コストを抑えつつモニター寄りを試したいならATH-M40x。派手すぎない方向でまとめやすいので、「最初の一台」枠に置きやすい。
長く愛されてる“仕事道具”感で語れるのがMDR-7506。音の輪郭や中域の見通しの話がしやすい反面、刺さりが気になる人もいるので「疲れやすい人は音量を下げる」みたいな注意を入れると記事が締まります。
日本の現場系の文脈ならMDR-CD900STも触れやすい。ゲームでの向き不向きは好みが分かれるので、「合えば強いけど、合わない人はすぐ分かる」と書くとリアルです。
“ゲーム専用”というより没入も狙う(新しめの方向)
ゲームでの臨場感や立体感の話を強めたいならMDR-MV1のようなモデルも候補になります。ここは「空間系」と「疲れにくさ」を絡めると読み物になります。
ベイヤーの密閉/開放:分かりやすい対比で書ける
密閉型の代表としてDT 770 PRO、開放型の代表としてDT 990 PROを並べると、開放/密閉の違いを説明する章が一気に書きやすくなります。音漏れ・遮音・音場、全部ここで語れます。
もう一段“軽さと自然さ”を取りに行く
よりモニターらしい方向で語るならATH-R70xや新しい呼び方のATH-R70xaも候補になります。価格帯は上がるので、記事では「音の自然さ」「長時間の快適さ」を軸にして、刺さる人に刺さる書き方が向きます。
密閉で“無難に強い”枠
密閉でまとめたい人に、K371は取り上げやすいです。バランスの話を作りやすいので、比較パートで便利。加えてSRH840AやSRH440Aも、密閉型の“選択肢を増やす”役として使えます。
ボイチャする人の現実:マイクは別で用意するのが早い
モニターヘッドホンは、基本マイクが付いていません。ここで迷う人が多いけど、結論はシンプルで、ボイチャするなら「ヘッドホンは音」「マイクはマイク」で割り切った方が幸せです。机上マイクでもいいし、ブームマイクでもいい。記事ではこの一点を先に言い切ると、読者が安心します。
仕上げで差がつく:設定と環境で“音が伸びる”
ヘッドホンを替えたのに変化が薄いときは、だいたい音量が大きすぎるか、設定が雑か、イヤーパッドの密着が甘いかのどれかです。特に音量。大きくすると「すごい」にはなるけど、定位はむしろ崩れます。足音が取りづらい人ほど、少し下げてみると一気に整うことがある。
それでも直挿しで物足りないなら、ヘッドホン側ではなく“鳴らす側”の問題かもしれません。ここを丁寧に書くと、記事全体が実用寄りになって信頼感が出ます。
まとめ:迷ったら「開放/密閉→鳴らしやすさ→装着感」の順
ゲームでモニターヘッドホンを選ぶなら、最初に決めるのは開放型か密閉型。次にインピーダンスを見て、自分の環境で鳴らせるか。最後に装着感で詰める。この順番で買うと、失敗がかなり減ります。
足音を拾って勝ちに行くなら、まずはDT 900 PRO XやHD 560Sのような方向性から検討して、生活音や音漏れが気になるならATH-M50xを軸に考える。そこから自分の環境に寄せていくと、買った後に「これでいいのか…」が起きにくいです。


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