モニターの「何ワット?」って、調べようとすると意外とモヤっとします。背面シールには大きな数字が書いてあるのに、使っている感覚だとそこまで食ってない気もする。ここでいったん結論を置くと、普段使いのPCモニターはだいたい20〜30W台に収まることが多い一方で、4Kや高輝度、HDR、給電付きUSB-Cあたりが絡むと、数字はきれいに跳ねます。だから「目安」と「自分の設定での実測」をセットにすると迷いが消えます。
まず、ワット(W)は“いま”の消費電力、電気代はkWh(キロワットアワー)で積み上がります。計算は単純で、消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×電気料金(円/kWh)。ここだけ押さえれば、あとは自分のモニターのWを確定させるだけです。
目安:サイズ別にざっくり掴む(でも鵜呑みにしない)
ざっくり感を作るなら、24インチは20W台が多め、27インチは20〜30W台が中心、4Kや高輝度・HDR系は30W台〜、条件次第で上へ振れます。ただし、同じ27インチでも差が出る。例えば仕様の書き方として分かりやすいのが、消費電力に「通常(On mode/Typical)」と「最大(Max)」を併記しているタイプです。具体例として、作業用に人気のあるDell U2724Dみたいに“通常は控えめ、最大は別枠”という顔をしていることが多い。購入前に比較するなら、ここは最大より通常のほうを重視したいところです。
同じくクリエイター向けでよく挙がるBenQ PD2700Qも、仕様上は標準と最大で幅があります。さらに上のクラスで4K・色管理寄りになると、例えばBenQ SW271のように最大が大きめに見える場合もある。ここで勘違いしやすいのが「最大=普段の消費電力」だと思い込むこと。最大は“ピークの上限”として置かれていることが多いので、日常の電気代は通常値に寄ってきます。
いちばん確実:自分の設定で測る(ここが体感に直結)
結局のところ、電気代に効くのは「あなたの輝度設定」と「使い方」です。そこで役に立つのがワットチェッカー。コンセントとモニターの間に挟むだけで、いま何Wかがその場で分かります。検索するならこのままワットチェッカーでOK。メーカー名で絞るならエルパ ワットチェッカーやオーム電機 ワットチェッカーが候補に上がりやすいです。机の下で抜き差ししたくないなら、差しっぱなし前提で計測できるサンワサプライ ワットモニター系も便利です。
測るときのコツは、同じ画面を出したまま「輝度だけ変える」「リフレッシュレートだけ変える」「HDRをオンオフする」みたいに一個ずつ動かすこと。とくに輝度は、数字がその場で変わって分かりやすい。ここで“自分の普段設定が何Wか”が決まると、電気代の計算が一気に現実味を帯びます。
スマートプラグで“積算”を見る手もある
「いま何W」だけじゃなく、日単位・月単位で積み上げたいなら、消費電力表示に対応したスマートプラグが手っ取り早いです。たとえばTapo P110やMatter対応のTapo P110M、同系統で使いやすいSwitchBot プラグミニあたり。モニターは使い方のブレが大きいので、積算表示があると「今月は在宅が多かったから増えた」みたいな納得につながります。
USB-C給電モニターは“給電ワット”で別の顔をする
ノートPCにUSB-C一本で繋ぐ環境だと、モニター本体の消費電力に加えて「ノートPCに何W給電しているか」が絡みます。ここが増えると、体感の電気代も動く。USB-C周りをはっきりさせたいならUSB-C 電源チェッカーでケーブル間の数字を見るとスッキリします。「モニターが何Wか」を知りたいのに、実は給電のせいで合算が膨らんでいた、という落とし穴を避けられます。
電気代の早見:目安の計算を一度だけやっておく
例として、普段の設定で28Wだった場合。1日8時間×30日なら、0.028kW×240h=6.72kWh。電気料金が31円/kWhなら、6.72×31で約208円。ここまで出せると「意外と大ごとじゃないな」か「積み上げると効くな」の判断がつきます。逆に、最大値の80〜90Wで計算して不安になるのは、だいたいここでズレています。
ムダを減らす最短ルートは“節電設定”じゃなく“放置時間”から
節電で効きやすい順にいくと、まずスリープ設定。画面を見ていない時間に点けっぱなしが一番もったいない。次に輝度を必要な範囲へ。暗すぎる設定は目が疲れるので、下げるなら“疲れない範囲で”が現実的です。最後に、使っていない機能の常時オンを切る。USBハブや給電、常時点灯のイルミ系は、積むと地味に効いてきます。
複数機器を繋ぎ替える都合でHDMI切替器を噛ませる人も多いですが、ここは「便利さのための小物」扱いでOK。まずはモニター本体と運用(放置時間・輝度)を締めるほうが、体感が変わりやすいです。
最後にもう一度だけ。モニターの何ワット問題は、仕様ページで“通常値”を押さえ、ワットチェッカーで“自分の設定”を確定させるのが近道でした。ここまでやると、電気代の計算も節電も、なぜか気持ちよく進みます。


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