黒い線には癖がある。縦に一本だけ出るのか、横に一本だけなのか。時間が経つと増えるのか、太くなるのか。点滅したり、スクロールのように揺れたりするのか。自分の経験だと、最初は縦線一本→翌日また出る→気のせいじゃなかった、という流れが多い。逆に、ケーブルを触った瞬間に線が消えたり戻ったりするタイプは「接触かケーブル」が濃厚で、ここで直ると拍子抜けするくらいあっさり終わる。
最初の5分でやることは、実は決まっている。まずは“スクショ判定”。黒い線が出ている状態でスクリーンショットを撮って、別の画面(スマホでもノートでも)で見返す。もしスクショに線が写っているなら、PC側(GPUや設定、ドライバ)の可能性が上がる。写っていないなら、モニター・ケーブル・信号まわりが怪しい。この一手だけで、無駄な迷走が減る。
次に、モニター側のセルフチェック。メーカーによって呼び方は違うけど、内蔵診断やセルフテストがある機種は強い。ここで診断画面にも線が出るなら、かなりの確率でモニター側の問題に寄る。逆に診断では綺麗なのにPC接続時だけ出るなら、信号・ケーブル・設定の線を追うのが自然だ。
そして最優先はケーブル。黒い線で一番“当たり”が多い。抜き差しして奥まで挿し直す。ポートも替える。可能ならケーブル自体も替える。ここで使うなら、VESA認証のDPケーブルは安心感がある。たとえば文章の流れで自然に言うと、まずは「DisplayPort ケーブル VESA 認証 Cable Matters 1.4 2m」みたいな定番を一本持っておくと切り分けが一気に進む。最近の環境なら「DisplayPort 2.1 ケーブル UGREEN」を選んでおくと帯域の不安が減って、リフレッシュレートを攻めても変な症状が出にくい。
HDMI派の人なら、ここはケーブルの格を上げるだけで改善することがある。自分は4K高リフレッシュ環境で線が出たとき、ケーブルを変えたらその場で解決した。具体的には「HDMI 2.1 ケーブル Ultra High Speed 認証 Anker 2m」みたいな認証系に替えると、疑わしい要素を一個ずつ潰せる。机の配置で距離が必要なら「HDMI 2.1 ケーブル Ultra High Speed 認証 Anker 3m」みたいに長さも合わせる。古い機器やサブ用途なら「HDMI ケーブル Premium High Speed 認証 2m」で十分なケースもある。
ノートPCやスマホを繋いでいる人は、変換系が犯人になることがある。USB-C周りは「動くけど安定しない」が起きやすい。自分がトラブったときも、USB-Cハブ経由でだけ線が入った。そういうときは直結に寄せるのが正解で、「USB-C to DisplayPort ケーブル 4K 144Hz (Alt Mode) Cable Matters」みたいな直ケーブルが切り分けに効く。HDMIに落とすなら「USB-C to HDMI 変換アダプター 4K 60Hz Anker」みたいに定番メーカーのものを使うと、原因が分かりやすい。
ここまでやっても不安定なら、間に入っている切替器も疑う。DPの切替器を使っている人は、線が出るときだけ切替器を外して直結してみる。自分の環境では、切替器が熱を持った日にだけ症状が出たことがある。候補としては「DisplayPort 切替器 (DP switch) 2入力1出力 8K」のような帯域に余裕があるタイプが無難。HDMIなら「HDMI 切替器 2入力1出力 4K 120Hz」みたいに用途に合うスペックを選ぶと、変な同期ズレが起きにくい。
地味だけど効くのが、端子まわりの清掃。ホコリや軽い酸化があると、接触が不安定になって線が出たり消えたりする。ここはやりすぎ厳禁だけど、埃飛ばしなら「エアダスター ノンフロン」で軽く、接点が怪しいときにだけ「接点復活剤 KURE 2-26」を最小限。画面を拭くなら、乾拭き中心で「エレコム クリーニングクロス KCT-006GY」が扱いやすい。汚れがひどいときだけ「液晶画面クリーナー エレコム スプレー」を少量、布に付けてから拭くと失敗しにくい。
切り分けの最後は、設定側。特に高リフレッシュやVRR(可変リフレッシュ)を使っていると、線やちらつきが出ることがある。そういうときはリフレッシュレートを一段落とす。165Hzなら144Hzへ、144Hzなら120Hzへ。VRRも一度OFFにしてみる。これで落ち着くなら、故障というより相性や帯域不足が濃厚で、ケーブルや切替器を見直すのがスッキリする。
じゃあ、修理や買い替えはいつ考えるか。自分の基準はシンプルで、同じ位置に線が常駐するようになったら早めに動く。日によって出たり消えたりする段階なら、ケーブル・端子・設定で改善する余地がある。でも、線が増える、太くなる、モニターの自己診断でも出る、こうなったらパネルや内部側の可能性が高い。保証期間なら迷わず相談したほうが気がラクだ。
再発防止も一言。ケーブルは「無理に曲げない」「引っ張らない」だけで寿命が伸びる。配線が暴れて端子にテンションがかかると、症状が再来しやすい。そこで「ケーブル結束バンド 面ファスナー エレコム」みたいな面ファスナーで軽くまとめると、端子が安定して地味に効く。
黒い線は、運が悪い故障のサインにもなるし、ただの接触不良のサインにもなる。だからこそ、焦りながらも順番だけは崩さない。スクショ判定→セルフテスト→ケーブル交換→別機器接続→設定調整。この流れでやると、原因が見える。見えたら、次の一手も決まる。


コメント