モニターを買うとき、つい画質やサイズばかり見てしまう。けれど「スピーカー内蔵で、できれば高音質がいい」と思っている人は、買ってから音で後悔しがちだ。断言すると、内蔵スピーカーは“鳴ればOK”のモデルがまだ多い。理由はシンプルで、薄い筐体に音を鳴らす部品を詰め込む以上、低音の量や音量の余裕を取りにくいから。補足すると、選び方と置き方、それに設定を押さえるだけで「会議・動画・軽いゲームなら外付けいらない」と感じるところまで持っていける。
まずは「高音質」の定義を決める。モニター内蔵の場合、ドンシャリの派手さより、声の聞き取りやすさと小音量でのバランスが効いてくる。夜に小さく流したときでも、セリフが埋もれず、BGMがうるさくならない。ここが外付けと同じくらい重要になる。逆に、低音の厚みで満足したい人は、内蔵にこだわりすぎると遠回りになる。そういう人は最初から逃げ道を作っておくと気がラクだ。たとえば小型スピーカーの定番として、机の上で扱いやすいCreative Pebble V3みたいな“最小構成”を想定しておくだけで、モニター選びが一気に現実的になる。
次に、スペック表で見抜くコツ。内蔵スピーカーで期待しやすいのは、スピーカー構成をきちんと書いているモデルだ。2.0chより2.1chのほうが低音の土台が作りやすいし、音量を上げたときの破綻も起きにくい傾向がある。音を前面に押し出しているシリーズの代表格がBenQのMOBIUZで、たとえばBenQ MOBIUZ EX2710Qは“内蔵音”を気にする人の候補に上がりやすい。もう少し手頃に探すならBenQ MOBIUZ EX2510Sも話題に出やすく、ゲームも動画も一台で済ませたい層に刺さる。大画面・高解像度側で音も粘りたいならBenQ MOBIUZ EX3210Uのように、音響に触れられがちな上位モデルを軸に考えると迷いが減る。
仕事用途で「声が聞き取れればOK、だけど変にこもるのは嫌」という人も多い。そういう場合は、出力表記が明確で、定番として情報が集まりやすいモデルが安心だ。たとえばLG 32UN880K-Bは、机周りを整えたい人が選びやすい1台として記事にも入れやすい。さらに最近はスマートモニター系も選択肢で、動画視聴やちょい使いに寄せるならLG MyView 32SR83U-Wや、もう少しコンパクトにLG 27SR50F-Wのような方向もある。内蔵音に過度な期待はしないにせよ、用途がハマると“置くだけで成立する”のが強い。
内蔵スピーカーの満足度は「モニターの性能」だけで決まらない。置き方で体感が変わる。背面発音のモデルは特に、壁との距離が近いと音がこもりやすい。だから、机の奥が壁の人は、モニター背面と壁の間に少し空間を作るだけでもマシになる。机がベコベコするタイプだと、低音が机に乗ってボワつくこともある。そういうときは、モニター台の下に薄いマットを挟むだけでも落ち着く。ここは地味だけど効く。
そして購入後に起きやすいのが「音が小さい」「音が出ない」問題。ここで詰む人が本当に多い。結論から言うと、初期不良を疑う前に“出力先”を疑う。Windowsなら音量ミキサー、macならサウンド設定で、出力がモニターに切り替わっているかを確認する。次にモニター側のOSD(設定メニュー)で音量が絞られていないかを見る。最後に、ケーブル経由の相性を疑う。たとえばHDMIでダメでもDisplayPortで出ることがあるし、その逆もある。ここまでやっても不満なら、内蔵へのこだわりを少し緩めたほうが早い。机の上をシンプルにしたいだけなら、外付けは大げさなサウンドバーじゃなくてもいい。さっき挙げたCreative Pebble V3みたいな軽量スピーカーで、生活のストレスが一気に減る。
目的別に、選び方を絞ってみる。会議やYouTube中心なら、最優先は“声”。音が派手かどうかより、セリフが前に出るモデルを狙う。ゲームもやるなら、音響を売りにしているシリーズを素直に候補に入れたほうが近道で、迷ったらBenQ MOBIUZ EX2710Qのような方向から当たるのが手堅い。大画面で映像と一緒に音も楽しむならBenQ MOBIUZ EX3210Uのような上位路線が視野に入る。動画を“ながら”で見るならスマートモニター路線もあり、Samsung Smart Monitor M8 32や、より手頃にSamsung Smart Monitor M7 32を探す人も増えている。作業中心でデスクを整えたいなら、安定感のある定番としてLG 32UN880K-Bを起点に考えると、話が早い。
最後に、内蔵スピーカーで後悔しないためのチェックを一つにまとめる。結論は「構成を見る→置き方を詰める→設定で潰す」。理由は、内蔵スピーカーは環境の影響が大きく、同じ機種でも差が出やすいから。補足すると、どうしても音に満足できないときのために、外付けの“最小ルート”だけは用意しておくのがコツだ。内蔵にこだわりすぎず、生活の中で気持ちよく使える音に寄せたほうが、結局いちばん満足度が高い。


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