モニタースタンドをVESAで選ぶとき、いちばん怖いのは「届いたのに付かない」です。ここさえ押さえれば、ほぼ回避できます。確認するのは4つ。VESA寸法(穴の間隔)、耐荷重、固定方式(置き型/クランプ/グロメット)、そしてネジ。これで勝率が一気に上がります。
VESAって結局なに?75×75、100×100の正体
VESAは、モニター背面のネジ穴4つの“間隔”の規格です。だいたいのPCモニターは75×75か100×100が多く、ここが合っていれば土俵に上がれます。まずはモニターの仕様表か取説で確認。背面を見ても穴が見当たらない場合、カバーの内側に隠れていたり、アダプタが必要なモデルだったりします。ここで焦る人、多いです。
買う前チェックリスト:失敗の8割はここで止められる
最初にモニター側。VESA寸法と重量(スタンド無しの実測がいちばん正確)。次にスタンド側。対応VESAと耐荷重に加えて、机との相性を見ます。
机チェックは地味に効きます。天板が薄い、柔らかい、ガラス、端が斜め…このあたりはクランプでトラブルが出やすい。迷ったら、まずは置き型で安定を取りにいくのも手です。
さらに“背面がくぼんでる問題”。VESA穴の周囲が段差になっているモニターだと、プレートが当たって浮くことがあります。そういうときに役に立つのがスペーサーで、私はこの罠に一度引っかかってから常備するようになりました。たとえばVESAスペーサー(くぼみ対策/M4系)みたいなものがあると、現場で助かります。
タイプ別:あなたが欲しいのは「スタンド」か「アーム」か
検索キーワードは“モニタースタンド vesa”でも、実際は2派に分かれます。机を占領しない可動重視のアーム派と、安定と手軽さのスタンド派。
1) 可動重視:モニターアーム(クランプ/グロメット)
首・肩のラクさはアームが強いです。高さも前後も微調整できて、画面の位置がピタッと決まる。たとえば定番どころだとERGOTRON エルゴトロン LX デスクマウント(45-241-026)は、動きのスムーズさと剛性感で「なるほど」となるタイプ。価格は上がるけど、毎日触る場所なので満足度が残ります。
もう少し手頃に試したいなら、NB NORTH BAYOU モニターアーム F80やHUANUO ガススプリング式 モニターアームみたいな選択肢もあります。私は最初にこの価格帯で“自分の机に合うか”を確認してから、必要なら上位に行く派です。合わない机に高級アームを付けると、後悔が速い。
固定方式で迷ったら、机に穴を開けたくないならクランプ、配線をすっきり通したいならグロメット。どちらも天板の厚み条件があるので、メジャーで測ってから買うのが安全です。
2) 安定と移動:VESA対応の置き型スタンド
「机に挟むのが怖い」「設置をとにかくラクにしたい」なら、置き型のVESAスタンドが向きます。検索自体はVESA対応 モニタースタンド(置き型・ポール式)で探すのが早いです。スタンドは“動かない安心感”がある反面、台座が大きくなる傾向があるので、奥行きの余裕は見ておきたいところ。
3) 縦2画面・2枚並べたい
デュアル運用なら、最初から対応設計のほうが調整がラクです。探すときはVESA対応 モニタースタンド(デュアル/縦2画面)みたいなキーワードが近道。片側だけ軽いモニターだとバランスが崩れるので、重量の近い組み合わせにするのが地味に効きます。
4) ポールや柱に取り付けたい
作業台やラックの支柱に固定したいなら、ポール取付タイプが便利です。たとえばSANWA SUPPLY ポール取付け用 モニターアーム(CR-LA354)のような方向性。設置自由度が高いぶん、ポール径や締め付け位置の確認を忘れると詰みます。
ネジで詰まない:サイズと“くぼみ”の対処
VESAのネジはM4が多いですが、モニター側の指定に従うのが基本です。ここでやりがちなのが、長さが合わないのに力でねじ込むこと。抵抗が強いなら、いったん止めて長さとワッシャーの構成を見直したほうがいい。
背面のくぼみでプレートが浮くときは、さっきのVESAスペーサー(くぼみ対策/M4系)が素直に効きます。私は「合ってるはずなのにグラつく」症状がこれで一発で消えて、そこでようやく原因に気づきました。
取り付け手順:やる順番を固定すると事故が減る
- 設置位置を決める(配線の逃げ道まで一緒に考える)
- スタンド/アーム本体を固定する
- VESAプレートをモニターに付ける
- モニターを載せて、最後に高さと角度を追い込む
手順のコツは「モニターを持ち上げる回数を減らす」こと。置く場所を決めずに持ったまま迷うと、腕が震えて危ない。特に大きめのモニターは、可能なら2人でやったほうが安心です。
よくある失敗と回避策
「VESA対応なのに付かない」
原因はだいたい、背面の段差か干渉。スペーサーで逃がすか、プレート形状が合う製品に切り替えます。
「グラつく」
耐荷重ギリギリ運用か、固定部の相性が原因になりがち。クランプなら天板の補強、置き型なら台座の位置と重心を見直す。机の端ギリギリに寄せると揺れやすいので、少し内側に入れるだけで変わります。
「天板が傷んだ」
締め付けすぎが一番多いです。怖くてさらに締める…をやるとだいたい負けます。クランプは荷重を分散させる発想が必要で、最初から机の素材を想定したほうが楽でした。
迷ったときの結論:この順で選ぶとブレない
毎日位置を変えるなら、アーム。机を傷めたくないなら、置き型。まず試してみたいなら、手頃なアームから入って机との相性を見る。そこで「もっと滑らかに動いてほしい」と感じたら、ERGOTRON エルゴトロン LX デスクマウント(45-241-026)みたいな定番に寄せていくと納得感が出ます。
最後に、壁掛けでスッキリさせたい人もいるはずです。その場合はVESA対応 壁掛け(ウォールマウント)の方向で探すと早い。賃貸や下地の問題が出るので、ここだけは“勢いで買わない”のがコツです。


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