「BenQのモニターが良いらしい」と聞いて調べ始めると、EXだのPDだのSWだの、アルファベットが渋滞する。ここで一回、割り切ってしまうのが早い。BenQは“用途でシリーズを分けている”メーカーなので、逆に言うと用途さえ決めれば迷いが減る。
まず結論。ゲームならMOBIUZかZOWIE、仕事と制作の両方を回すならPD、写真や映像で色合わせが必要ならSW、Macの見え方に寄せたいならMA、長時間作業で目を休ませたいならGW系のアイケア。これだけで8割は片づく。
最初に決める3つだけ
1つ目は用途。FPSをやるのか、イラストや動画を触るのか、Excelやブラウザ中心なのか。ここが曖昧だと、スペック表を見ても全部よさそうに見えて財布だけが軽くなる。
2つ目はサイズと解像度。机の奥行きが浅いのに32インチ4Kを置くと、文字が小さくて結局拡大表示になりがち。逆に広い机で27インチFHDにすると、作業領域が物足りない。だいたいの目安として、24~27インチはFHD~QHDが扱いやすく、27~32インチなら4Kが気持ちいい。ここは「視聴距離」とセットで考える。
3つ目は接続。ノートPCをUSB-C一本で充電しながら映像も出したいなら、USB-C給電(PD給電)の有無で候補ががらっと変わる。ここを見落とすと、買ったあとにケーブル地獄になりやすい。
どのシリーズが合う?BenQの地図をざっくり
ゲームを気持ちよく:MOBIUZ(EX)
「勝ちたい」より「気持ちよく遊びたい」に寄る人はMOBIUZがハマりやすい。4Kで没入感を狙うなら、たとえばBenQ EX2710Uみたいな路線がわかりやすい。QHDでバランスよく行くならBenQ EX2710Q、コスパ優先でまず高リフレッシュを触ってみたいならBenQ EX240Nのような選び方になる。
ゲーム用途でありがちな後悔は「映像は出たけど設定が合ってなくて目が疲れる」やつ。最初の数日は明るさを下げて、暗部の見え方や色味を微調整するだけで、体感の疲れが変わることが多い。
ガチで勝ちに行く:ZOWIE(XL)
対戦FPSで“勝つための画”に寄せるならZOWIE。たとえばBenQ ZOWIE XL2566KやBenQ ZOWIE XL2546Kは、派手さよりも競技向けの使い勝手が前に出るタイプ。普段使いと兼用したい人には、正直クセが強く感じることもある。用途がハマれば最高、外すと「思ったより普通」に見える。ここは割り切り。
仕事と制作を両立:PD(DesignVue)
在宅ワーク+軽い制作、MacとWindowsを行ったり来たり、みたいな人はPDがラク。接続や切替が仕事のストレスを減らしてくれる。32インチ4Kの王道ならBenQ PD3225U、もう少し取り回しのいいサイズ感で行くならBenQ PD2725Uが候補に入りやすい。最近のラインで“作業効率寄り”を探すならBenQ PD2730Sみたいに、PC周りの機能を重視した選び方もある。
PD系でありがちな“買ってよかった”は、PCを切り替える瞬間のだるさが消えるところ。会議用のノートPCと作業用デスクトップを行き来する人ほど効く。
色が仕事なら:SW(PhotoVue)
写真編集や映像で「この色で納品したい」があるならSW。ここはスペックの数字よりも色管理の仕組みが価値になる。4Kで作業領域を取りたい人はBenQ SW272U、もう少しサイズを抑えつつ色精度を重視するならBenQ SW242Qが選択肢に入りやすい。
SWは「買って終わり」じゃない。最初に環境光(部屋の明るさ)を整えて、必要ならキャリブレーションを回す。ここまでやると、書き出し後の“なんか違う”が減っていく。
Macの見え方に寄せたい:MA
MacBookで作業していて「外部モニターにすると妙に違和感ある」を潰したいなら、Mac寄りの思想で選ぶのが手っ取り早い。たとえばBenQ MA320Uのような方向性は、細かいストレスを減らす狙いがわかりやすい。
目の疲れ対策を優先:GW(アイケア)
長時間作業でまず困るのは、性能より疲れ。輝度を上げっぱなしにしない、照明とのバランスを取る、フリッカーフリーなどの“地味な効き”が積み上がる。入門として定番どころならBenQ GW2780みたいな選び方になる。
失敗しないチェックポイント(買う前の最終確認)
最後に、地味だけど効くところを押さえる。机の奥行きが浅いならスタンドの可動域は大事だし、モニターアームを使うならVESA対応の確認は必須。ノートPC中心ならUSB-C給電のW数、ゲーム機もつなぐならHDMIの世代。スピーカー内蔵は“あると便利”くらいで期待しすぎない。ここを先に見ておくと、届いた日にテンションが下がらない。
BenQはシリーズ選びを外さなければ、満足までが早い。迷ったら「用途」「サイズ解像度」「接続」を先に決めて、そこから候補を絞る。あとは自分の部屋と机に合わせて、現実的に使いやすい一台を選ぶだけ。


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