「モニターランキング」で検索すると、順位だけがずらっと並んだ記事が多い。でも実際は、あなたの机の奥行きと使い方で“正解のランキング”が入れ替わる。ぼくも最初は売れ筋上位をそのまま買って、文字が小さすぎて肩がこったり、端子が足りなくてハブ沼に落ちたりした。ランキングは入口。最後は「自分の用途で勝つ1台」に絞るのがゴールだ。
このランキングの作り方:順位より“刺さり方”を重視
この記事では、仕事・動画・ゲーム・コスパの4用途に分けて、選ぶ理由がはっきりする並べ方にした。モニターはスペックの勝負に見えて、実際は生活の勝負。たとえば27インチでも4Kにした瞬間、文字が細くなって拡大率を触ることになる。逆にWQHDなら「ちょうどいい」人が多い。こういう体感の差が、ランキングの価値を決める。
まずは1分で決める:サイズと解像度の現実
机の奥行きが浅い人ほど、大画面は正義じゃない。ぼくの環境だと奥行き60cmの机で32インチを置いたとき、目が忙しくて結局27インチに戻した。ランキングを見る前に、ここだけ先に決めておくと外さない。
- 24インチ:フルHDが基本。文字も見やすく置きやすい
- 27インチ:WQHDが万能。4Kは作業向けだけど設定調整が前提
- 28〜32インチ:4Kの満足度が上がる。机が広い人向け
- ウルトラワイド:作業は快適、ゲームは好みが割れる
仕事・文章作成ランキング:目と姿勢で勝つ
仕事用は「映りがキレイ」より「疲れない」が最優先。高さ調整ができるか、文字が読みやすいか、USB-Cで机が散らからないか。ここで差が出る。
まず、仕事モニターの王道に入りやすいのがDell U2725QEみたいなオフィス寄りの4K。解像度の余裕があるから、ブラウザを2枚並べても詰まらない。写真も見るならなお良い。ただし27インチ4Kは文字が小さく感じる人がいる。WindowsやmacOSの拡大率を触る前提で考えると気がラクだ。
「設定いじりは苦手、でも快適にしたい」なら、ランキングでよく見かける“ちょうどいい系”のJapanNext JN-i27Q3みたいな路線がハマることがある。スペックだけで語れないけど、現実的な予算で“普通に良い”を取りにいける。仕事用はこの「普通の強さ」が効く。
在宅会議も多いなら、端子の使い勝手も見ておきたい。USB-Cで映像と給電ができると、ノートPCを置くだけで机が整う。ここを外すと、結局ケーブルが増えて毎日ちょっとだけ不機嫌になる。
動画・映画ランキング:暗いシーンで差が出る
動画向けは黒の表現がカギ。明るい部屋で見るならIPSでも満足しやすいけど、夜に映画を観る人ほど“黒の深さ”が気になってくる。
エンタメ寄りの4Kで名前が出やすいのがBenQ EW2880U。映画やYouTubeをよく見る人が「ちょうどいい」と言いやすいタイプで、難しい調整をしなくても映像が破綻しにくい。ぼくは動画用に選ぶとき、派手さより“長く見ても疲れない”方向に寄せたら満足度が上がった。
さらに画質に寄せたいなら、HDRをうたう製品は多いけど、実際の見え方はピンキリだ。HDRは「対応」だけで判断せず、レビューや規格の考え方で見たほうが失敗が減る。映像目的なら、店頭で暗い映像を流しているコーナーを見つけて、黒つぶれや白飛びの癖を確認すると一気に解像度が上がる。
ゲームランキング:滑らかさと遅延の“体感”が本体
ゲーム用は、数字がそのまま体感になる珍しいジャンル。60Hzから144Hzに変えた瞬間、マウスカーソルの気持ちよさが別物になる。逆に、最初から240Hzに飛ぶとPC側の要求も上がる。
競技寄りの定番として登場しやすいのがDell Alienware AW2523HF。FPSで“勝ちたい”側の人が選びやすい路線で、滑らかさの方向性がはっきりしている。こういうモニターは、映像美より反応速度を買う感覚が近い。
4Kでゲームも映像も欲張りたいなら、候補に入りやすいのがASUS TUF Gaming VG28UQL1A。解像度を上げるとGPU負荷も上がるから、PCスペックに余裕がない場合はWQHDの高リフレッシュという選択肢も堅い。ここは「勝ち方」を決めるところだ。
そして最近はOLED系の話題が強い。たとえばASUS ROG Swift OLED PG27UCDMみたいな、最新寄りのモデルは“映像のキレ”に振り切れる。ただし価格も強い。ランキング上位にいるから買う、ではなく「自分の熱量がそこにあるか」で判断したほうが後悔が少ない。
コスパランキング:売れ筋の理由を分解する
コスパ枠は、価格だけで選ぶとたまに事故る。大事なのは「何を削って安いのか」を理解すること。とはいえ、売れ筋の上位にいるモデルは“地雷が少ない”ことが多いのも事実。
たとえばIODATA GigaCrysta EX-GDQ271UAは国内で名前が出やすい。日本の部屋事情に合うサイズ感や、扱いやすさで選ばれることが多いタイプだ。ゲーミング寄りでも、日常使いで破綻しにくいのがありがたい。
最近よく見かける“新興勢力”としてはTitan Army P275MS+みたいなモデルも話題に上がる。スペック表は強く見えるが、結局は自分の用途で必要な端子や調整機能があるかが重要。コスパ枠ほど、スペックだけでなく「自分の机で困らないか」を想像したい。
デザインやカラーまで含めて気分を上げたいなら、Pixio PX246Waveのように“見た目で満足度が上がる”路線もある。毎日目に入るものだから、性能だけで決めないのも正解だと思う。
ここで1台に絞れる:失敗しない最終チェック
ランキングを見て候補が3台くらいに減ったら、最後はこの順で潰す。
- 机の奥行きと視聴距離
「大きいほど正義」を一度疑う。距離が取れないなら27インチが快適な人が多い。 - 端子と配線の未来
ノートPC運用なら、USB-Cの給電W数が足りないと結局ACが増える。ここは生活の快適さ直結。 - スタンド調整
高さが変えられるか、縦回転ができるか。地味だけど毎日効く。 - 目的の優先度
仕事が主なら“文字と疲れにくさ”、ゲームが主なら“滑らかさ”、動画が主なら“黒と映像の自然さ”。この優先順位が決まると、ランキングの意味が急にクリアになる。
よくある疑問:ランキング記事で置き去りにされがちな話
27インチ4Kが合わない人がいるのは、性能が悪いからじゃない。距離と文字サイズの相性の問題だ。拡大率で解決するケースも多いけど、最初からWQHDにして気持ちよく使う選択もかなり強い。
IPSとVAのどっちがいいかは、部屋の明るさと用途で変わる。昼の作業ならIPSの扱いやすさが光るし、夜の映画ならVAのほうが好みに合う人もいる。最初に“自分の時間帯”を思い出すと答えが見えやすい。
まとめ:ランキングは「選ぶ理由」を拾う場所
モニターランキングは、1位を当てるゲームじゃない。自分の用途の勝ち筋を見つける作業だ。仕事ならDell U2725QEのような堅実路線、動画ならBenQ EW2880Uのような見やすさ重視、ゲームならDell Alienware AW2523HFのような体感重視。最後に「机と生活」に照らして選ぶ。そこまでやると、ランキングがちゃんと味方になる。


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