モニターのインチ選びって、スペック表を眺めても最後は「なんとなく」で決めがちです。けれど実際は、置けるかどうかより先に、目と画面の距離、文字の見え方、そして作業の癖でだいたい決まります。自分も最初は「大きいほうが正義でしょ」と思っていました。ところが机に置いた瞬間、首と目が先に音を上げる。そこから何度か買い替えを経て、インチ比較は“広さ”ではなく“運用”の話だと腑に落ちました。
この記事では、迷いやすい24インチ・27インチ・32インチを中心に、デスク環境と用途から答えを出すやり方をまとめます。途中で実際にやって効いた小ワザも入れます。読むほどに、インチ選びがラクになるはずです。
まずは現実。24/27/32インチ、机の上で何が変わる?
最初にやるべきは、数字を見ずに「机の上でどれくらい存在感が変わるか」を体で理解すること。24から27に変えると、たった3インチの差に見えて、横幅も縦幅も確実に増えます。文章量が増えるというより、視線移動の量が増える。ここがポイントです。
自分は買う前に、段ボールをカッターで“画面サイズ”に切って、机の上に立ててみました。これ、地味だけど当たり外れが激減します。24インチを買うなら、例えばリンクはこのあたりの定番で探しやすいです。仕事寄りの堅実モデルならDell P2422H、価格が落ち着いていて選ばれやすいところならBenQ GW2480、シンプルに使える定番ならASUS VA24DQ、コスパ寄りの入口ならLG 24MP400あたりが候補に上がりやすいです。
一方で、27インチは“快適さの境界線”みたいなところがあって、ここから「作業領域が増えた」と感じやすい。27インチの比較枠なら、USB-Cまわりも含めて狙いやすいDell S2722DC、クリエイティブ寄りの定番として語りやすいASUS ProArt PA278QV、デザイン作業の文脈で出しやすいBenQ PD2705Q、価格帯のバランスが取りやすいLG 27QN600がよく登場します。
そして32インチ。これは“机の条件が整うと急に気持ちよくなる”サイズです。逆に言えば、条件が崩れているとしんどい。4Kを絡めるなら定番のLG 32UN650、映像も作業もまとめて語れるBenQ EW3280U、曲面4Kの比較枠ならDell S3221QS、最近の作業向けとして触れやすいBenQ RD320Uが候補になりがちです。
視聴距離とデスク奥行で、適正インチはだいたい決まる
インチ比較で遠回りしないコツは、「目から画面までの距離」を先に決めることです。自分は腕を伸ばして肘を少し曲げた位置、だいたい50〜70cmあたりを基準にしています。ここが決まると、24/27/32のどれが無理なく運用できるかが見えてきます。
奥行が浅い机だと、32インチは“近すぎ問題”が起きやすい。文字は大きいのに、視線移動が忙しくて疲れるやつです。ここで効いたのが、モニターアームか、せめてモニターを机の奥ギリギリまで寄せる工夫。数センチの差でも体感が変わります。インチ比較って、結局こういう「距離の稼ぎ方」が勝負だったりします。
解像度と文字サイズ。インチ比較の本丸はここ
次に大事なのが、解像度と文字サイズの関係。言い換えると、同じ文字を見たときに「細かく見える」か「ちょうど良い」か「小さすぎる」かです。
24インチはフルHDでも読みやすく、迷いにくい。だから入門として強い。27インチになると、フルHDのままだと文字やUIが少し大きめに感じたり、作業領域が思ったほど増えなかったりして、もったいなく感じることがあります。ここでWQHDがハマると、拡大縮小に頼らず快適になりやすい。32インチで4Kに行くと、作業領域は一気に広がるけれど、初期設定のままだと文字が小さくなって「あれ、きつい…」となりやすい。自分も最初ここでやらかしました。
ただ、失敗というより“調整の話”です。Windowsなら表示スケール、Macなら解像度の見え方調整で落とせます。32インチ4Kは、距離が取れていて調整ができる人に向く。逆に、調整が面倒なら27インチWQHDが安全圏になりやすいです。
用途別:結局どのインチがちょうどいい?
ここからは結論を早めに出します。インチ比較で悩む時間は、できれば短くしたい。
仕事・文章・Web会議中心なら、まず24〜27インチで十分戦えます。会議画面と資料を並べるなら27インチが気持ちいい。予算や机の条件が厳しいなら24インチに戻すのが正解になることもあります。
ゲームも同じで、扱いやすさは24〜27インチに寄りがち。反応速度やリフレッシュレートの話を絡めるなら、24.5型の定番としてAlienware AW2523HF、競技系で語られやすいBenQ ZOWIE XL2546K、27型の人気どころならLG 27GP850-B、コスパ寄りの比較枠としてDell G2724Dが記事に登場しやすいです。インチ比較記事でも「ゲームなら大きければ勝ちではない」という流れが作れます。
逆に、表計算や編集作業で“広さが正義”になりやすい人は、27WQHDか32 4Kが刺さりやすい。自分の場合、ブラウザ・資料・メモを常に並べるので27WQHDで一度「戻れない」を経験しました。32 4Kも良いのですが、距離と設定が整って初めて本領が出る感じです。
「大きい=勝ち」じゃない。疲れやすい配置の共通点
32インチを選んでしんどくなる人には、だいたい共通点があります。画面が近い、画面が高い、中心がズレている。この3つ。大きいほどズレの影響が増幅します。
自分が効いたのは、まず目線の高さを固定してから、モニターの高さを合わせることでした。先に椅子と机の姿勢を決めて、最後にモニターを動かす。順番が逆だと、気づかないうちに首が前に出ます。インチ比較で悩むより、配置を整えるほうが体感の満足度が上がることも普通にあります。
迷ったときの結論テンプレ。3つだけで決める
最後に、迷いを切るためのテンプレを置いておきます。
机の奥行が浅め、置き場に余裕がない。こういう場合は24〜27インチが堅いです。特に迷うなら27インチWQHD寄りで検討すると失敗が減ります。
奥行が取れて、作業領域を増やしたい。調整もできる。なら32インチ4Kが候補になります。映像も作業もまとめて快適にしたいなら、32型4Kはハマると強いです。
ゲーム中心で視線移動を減らしたい。なら24.5〜27インチが基本。大画面は没入感はあるけれど、勝ちやすさや疲れにくさは別問題です。
インチ比較は、スペックだけで決めると遠回りになります。距離→解像度→用途の順で固めると、選択肢が自然に絞れて、買ったあとに「なんか違う」を減らせます。もし今、迷っているなら、まずは机の上に“画面の大きさ”を置いてみてください。そこから先は、びっくりするほど決まります。


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