ゲーム用モニターって、探し始めると一気に沼に落ちる。リフレッシュレート、応答速度、HDR、VRR、HDMI 2.1……言葉は派手なのに、買ってから「思ってたのと違う」が起きやすい。だからこの記事は、スペック表の暗号をほどきつつ、用途別に「これなら外しにくい」をまとめる。最後まで読めば、いまの自分に必要な一台が見えてくるはず。
先に結論:ゲームモニターは“遊び方”で決める
おすすめを1台に絞れないのは、ゲームの種類で正解が変わるから。
- 競技FPS・格ゲー:視点移動が速い。滑らかさと遅延の少なさが主役
- オープンワールド・RPG:景色に浸りたい。画質とサイズが効く
- PS5/XSX中心:4K/120HzやVRRを活かすなら端子が命
- Switch中心:60Hzでも満足しやすい。無理に高級機へ行かないのも正解
自分は最初、スペックだけ見て高Hzを買おうとして失敗した。机の奥行きが浅くて、画面が近すぎたせいで首が疲れる。そこから「距離と用途が先」と学んだ。
まず決める3つ:迷いを減らす順番
1) 机の奥行き(プレイ距離)
27インチは万能だけど、机が浅いと“視線が泳ぐ”。逆に奥行きが取れるなら32インチで世界が広がる。ここはスペックより体感差がでかい。
2) 何を遊ぶか(競技寄りか、映像寄りか)
同じ「ゲーム用」でも、競技寄りは“見え方”より“反応”。映像寄りは逆で、暗部階調やHDRの雰囲気が効いてくる。
3) どのハードか(PC/PS5/XSX/Switch)
PS5やXbox Series X|Sで4K/120HzやVRRを狙うなら、HDMI 2.1対応の確認がいちばん大事。ここを外すと、性能があっても宝の持ち腐れになる。
スペックの読み方:数字に踊らされないコツ
リフレッシュレート(60/120/144/165/240/360)
144Hz→165Hzは「差が分かる人には分かる」くらい。一方で60Hz→120Hzは誰でも気づくレベルで滑らかになる。迷ったら、まず120Hz以上を基準にすると楽。
応答速度(1ms表記の罠)
「1ms」と書いてあっても、実際は設定によって残像感が変わる。オーバードライブ強めだと逆に輪郭が崩れて見えることもある。レビューで“残像の傾向”を見ておくと失敗しにくい。
解像度(フルHD / WQHD / 4K)
PCならWQHDがかなり美味しい。文字もゲームもバランスが良い。4Kは映像が綺麗だけど、PCだとGPU負荷が跳ねる。PS5なら4Kの恩恵が分かりやすい。
HDR(対応=綺麗、ではない)
HDRは「対応」と「ちゃんと映える」の間に距離がある。明るさ・コントラスト・ローカルディミングなどが絡むから、期待値の調整が必要。映像重視ならここをケチらない方が満足度が伸びやすい。
用途別おすすめ:ここからが本題
ここでは、よく選ばれる価格帯と用途で、登場率が高いモデルを“記事に出しやすい順”で紹介する。製品名はすべて広告リンク付きで入れている。
競技FPS・格ゲー:勝ちたい人の鉄板
競技系でまず名前が上がるのが、BenQ ZOWIE XL2566K。とにかく動きの見え方を優先したい人向けで、試合中の“視界の安定”を求める層に刺さる。自分は長時間プレイすると目が疲れやすいタイプだから、明るさや黒挿入系の設定をいじって落としどころを探す感じになった。
WQHDで万能に寄せつつ、競技にも振れるモデルを探すなら、**MSI MAG 274QRF QD E2**みたいな“色も速さも”系が候補に入る。発色が良いと、敵味方の見分けやマップの情報量が増える。派手さに頼らず視認性で勝つタイプには合う。
PCメインの万能枠:いちばん失敗しにくいゾーン
迷ったらこの帯。27インチWQHDで165Hz前後、これが現実的に一番ちょうどいい。記事でも軸にしやすい。
コスパで名前が出やすいのは、Dell G2724D。派手な尖りはない代わりに、基本が真面目で、最初のゲーミングモニターにしやすい。自分は「設定が変に派手じゃない」モニターのほうが長く使えると感じていて、そういう意味でこのタイプは安心感がある。
同じく“無難に強い”方向で語りやすいのが、Lenovo Legion R27qe Gen 2。WQHDの作業領域は、ゲーム以外の時間にも効く。平日の作業→夜にゲーム、みたいな生活だと満足度が上がりやすい。
PS5/XSX重視:HDMI 2.1で後悔しない
PS5やXSXで4K/120HzやVRRをちゃんと使いたいなら、端子の条件を満たす機種を最初から狙う。ここを曖昧にすると「ケーブル買い足し」「設定迷子」のコンボが来る。
コンソール寄りで語りやすいモデルが、Sony INZONE M9。PS5ユーザーが気にするポイント(相性、遅延、映像の雰囲気)をまとめやすい。自分はHDRをオンにしたときの“明るい場面の気持ちよさ”が好きで、対応だけのHDRより、こういう方向性のほうが満足が続いた。
4K/144Hz帯の定番として記事に登場しやすいのが、GIGABYTE M28U。サイズも扱いやすく、4Kのシャープさを楽しみたい人に向く。文字の輪郭がくっきりするので、ゲーム以外で動画編集や配信設定を触る人にも便利。
同じ4K系で選択肢に入りやすいのが、ASUS TUF Gaming VG28UQL1A。TUF系は耐久感やゲーミング寄りの作りで語りやすく、迷っている人に“方向性”を示しやすい。
映像最優先:没入感で選ぶならここ
映像重視で最近よく話題に上がるのが、LG UltraGear 32GS95UE-B。サイズと表現力で「世界に入り込む」タイプ。暗い洞窟、夜の街、光の表現が多いゲームほど楽しい。実際、同じゲームでもモニターが変わると別作品みたいに感じる瞬間がある。
有機ELで高リフレッシュレートの流れに乗る候補として、**Alienware AW2725DF**も語られやすい。画のキレと動きの両立を狙う層に向く。ただし有機ELは、使い方(UI固定が多いか、長時間同じ画面を出すか)もセットで考えたい。買った瞬間がピークにならないよう、普段の使い方と相性を確認しておくと安心。
Switch中心:過剰スペックにしない
Switchは60fps前提のゲームが多いので、高Hzに全振りしなくても幸せになれる。むしろ、目の疲れにくさや設置のしやすさ、スピーカーやイヤホン環境を整えるほうが効くことがある。もし将来PS5やPCへ移る予定があるなら、上で挙げた**Dell G2724D**みたいな万能枠にしておくと移行が楽。
よくある失敗:買う前に潰しておく
「HDR対応」なのに感動しない
HDRは表記だけだと期待しすぎる。店頭の派手なデモ映像と、自宅の実ゲームは別物になりがち。映像に振るなら、最初から映える方向の機種(たとえば**Sony INZONE M9やLG UltraGear 32GS95UE-B**)に寄せたほうが、あとでモヤモヤしにくい。
ケーブルで4K120が出ない
意外と多い。モニター側が対応していても、ケーブルや設定で詰まる。箱から出してそのまま繋いで終わり、とは限らない。最初に「自分の目的(4K120/VRR)」を言語化しておくと、迷子になりにくい。
スタンドが微妙で姿勢が崩れる
画質より先に、身体が壊れる。高さ調整やチルトが足りないと、結局アームを買うことになる。机環境が固まっていない人ほど、設置性のレビューは見ておきたい。
使い始めの調整:満足度が伸びる小ワザ
最初の1週間だけは、設定を触る価値がある。明るさは上げすぎない。シャープネスは盛ると派手に見えるけど、目が疲れやすい。FPSなら黒補正系をいじって「敵が見えやすいけど不自然じゃない」地点を探すと、結構世界が変わる。自分は夜に遊ぶことが多いので、昼と夜で明るさプリセットを分けて落ち着いた。
迷ったときの最短ルート
- 競技で勝ちたい:**BenQ ZOWIE XL2566K**方向で検討
- 万能で失敗したくない:**Dell G2724DやLenovo Legion R27qe Gen 2**のWQHD帯
- PS5/XSXで4K120も欲しい:GIGABYTE M28U、ASUS TUF Gaming VG28UQL1A、**Sony INZONE M9**から条件で絞る
- 映像で没入したい:**LG UltraGear 32GS95UE-BやAlienware AW2725DF**を軸に、使い方との相性を見る
ゲーム用モニター選びは、スペックの強さより“自分の遊び方との一致”が効く。いちばんの近道は、机の奥行き、遊ぶジャンル、使うハードを先に決めてから、候補を3台まで絞ること。そこまでいけば、もう迷いはかなり減っている。


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