「Sony α7S」が気になっている時点で、あなたはたぶん“暗い場所でも破綻しない映像”か、“動画で仕事になる画”を求めているはず。自分もまさにそのタイプで、結局たどり着くのがα7Sシリーズでした。フルサイズの中でも方向性が尖っていて、刺さる人には深く刺さる。逆に、合わない人にはまったく響かない。だからこそ、この記事では「どのα7Sを選ぶべきか」「何を組み合わせると気持ちよく回るか」を、主観強めにまとめます。
- Sony α7Sシリーズの魅力は“暗所と動画に寄せた思想”にある
- α7S / α7S II / α7S IIIをざっくり選ぶなら、この判断でOK
- α7Sを買うなら、レンズで世界が決まる(ここが一番大事)
- 暗所の夜景・星・屋内に強い広角〜準広角セット
- Vlog・日常動画で気持ちよく回る35mm
- 作品感を出したいなら50mmの魔力を借りる
- 1本で撮り切るなら標準ズーム、ここで迷いがち
- 超広角ズームで“映像の広がり”を作りたいなら
- 望遠ズームはライブ・イベント撮影で真価が出る
- α7S IIIの動画運用は、メモリーカードで快適さが変わる
- 外部モニター収録で“現場の安心感”を上げたい人へ
- 音が弱いと全部台無し。α7Sのマイク環境は最優先
- ジンバル運用で映像の説得力が跳ね上がる
- NDフィルターは“昼の動画”を成立させる装備
- ケージ・三脚・小物があると撮影が崩れない
- バッテリーと充電器は、撮影の安心を買うアイテム
- ケーブル類は“映像トラブル”を減らす最終防波堤
- 結局、いま買うならどれ?自分ならこう決める
- まとめ:α7Sは“暗い世界”と“動画の現場”で輝く道具だった
Sony α7Sシリーズの魅力は“暗所と動画に寄せた思想”にある
α7Sシリーズを一言で表すなら、画素数を増やすことよりも、暗所耐性と動画の安心感を優先した系統です。写真でバキバキの解像を追い込むより、夜・室内・イベント・ライブ・Vlogみたいな“失敗したくない現場”で強さを出してくる印象があります。
いまから買うなら、まず候補に入る本命はこの3台。
- 初代の空気感を味わうなら:SONY α7S (ILCE-7S)
- 4K運用を現実にするなら:SONY α7S II (ILCE-7SM2)
- 動画で勝ちに行くなら:SONY α7S III (ILCE-7SM3)
ここから先は、あなたの用途が「暗所の写真寄り」なのか「映像制作寄り」なのかで選び方が変わってきます。
α7S / α7S II / α7S IIIをざっくり選ぶなら、この判断でOK
① とにかく予算優先、夜に強いフルサイズを触ってみたい
初代は“素の暗所感”が魅力で、変に盛らない空気が残ります。最新の便利さは期待しすぎない方がいいけど、夜の街や室内の自然光で撮ると「これでいいじゃん」と思える瞬間があるんですよね。
② 4Kも触りたいし、コスパで実戦に持ち込みたい
現実的な落としどころが:SONY α7S II (ILCE-7SM2)
α7S IIは“中古でもまだ戦える”感があるモデル。暗所強いのに4Kもできる、みたいな欲張りなラインに手が届くのが嬉しいところです。
③ 動画で本気、スローも色も粘りも全部欲しい
答えは一択:SONY α7S III (ILCE-7SM3)
α7S IIIは「動画のために生まれたフルサイズ」と言ってもいいくらい、運用が気持ちいい。撮影後の編集耐性も含めて、ちゃんと“稼げる道具”になってくれます。
α7Sを買うなら、レンズで世界が決まる(ここが一番大事)
α7Sシリーズは暗所に強いと言われがちだけど、実際はレンズで体験が激変します。ここでは“自分ならこう組む”という目線で、用途別に紹介します。
暗所の夜景・星・屋内に強い広角〜準広角セット
夜の街・室内・星を一気に狙うならこれ
- 迷ったら王道の一本:SONY FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM)
- 軽さと明るさのバランスで刺さる:SONY FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G)
24mm F1.4は“夜の勝ち筋”が見えるレンズ。20mm F1.8は広く撮れて持ち出しやすいので、外に出る頻度が上がるのが正義だと思う人に合います。
Vlog・日常動画で気持ちよく回る35mm
自分が一番“ちょうどいい画角”だと思うのが35mmです。
- 取り回し優先で選ぶなら:SONY FE 35mm F1.8 (SEL35F18F)
35mmは近すぎず遠すぎず、街も室内も成立しやすい。α7S IIIで撮ると、「これ、映画っぽくなるな…」っていう瞬間が増えます。
作品感を出したいなら50mmの魔力を借りる
- 主役級の描写で遊びたい:SONY FE 50mm F1.4 GM (SEL50F14GM)
被写体を浮かせたい、空気をまとわせたい、みたいな欲があるなら50mmは楽しいです。α7Sは暗所でも粘るので、夜のポートレートにも相性がいいと感じます。
1本で撮り切るなら標準ズーム、ここで迷いがち
標準ズームは「便利だけど妥協したくない」ジャンル。ここは人によって最適解が違います。
- 最高峰の完成度を取りに行く:SONY FE 24-70mm F2.8 GM II (SEL2470GM2)
- コスパと画の強さで人気:Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art (Sony E)
- 軽快さと実用性が魅力:TAMRON 28-75mm F2.8 Di III VXD G2 (A063)
自分の感覚だと、GM IIは「迷いを消すレンズ」。Sigmaは「画で殴れる」。TAMRONは「持ち出す回数が増える」。どれも正解になり得ます。
超広角ズームで“映像の広がり”を作りたいなら
- 本気の超広角ズーム:SONY FE 16-35mm F2.8 GM II (SEL1635GM2)
- 手軽に始めるなら:TAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXD
Vlogでも風景でも建物でも、超広角があると画が一段増えます。α7S IIIでジンバルに乗せた時の気持ちよさはかなり強めです。
望遠ズームはライブ・イベント撮影で真価が出る
- 完成形に近い望遠ズーム:SONY FE 70-200mm F2.8 GM II (SEL70200GM2)
- 軽量&実用のバランス型:TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD
暗い会場で望遠を振り回すなら、α7Sの強みがわかりやすく出ます。被写体が遠いほど“高感度のありがたみ”が増してきます。
α7S IIIの動画運用は、メモリーカードで快適さが変わる
α7S IIIを買って「なんか止まる」「記録が不安」ってなる人、だいたいカード選びが原因です。ここはケチらない方が幸せになれます。
- 高速運用の主役:SONY CFexpress Type A 160GB (CEA-G160T)
- まずは容量控えめで始める:SONY CFexpress Type A 80GB (CEA-G80T)
- SDで堅実にいくなら:SONY SDカード TOUGH V90 128GB (SF-G128T)
- 長回し派の安心枠:SONY SDカード TOUGH V90 256GB (SF-G256T)
さらに地味に効いてくるのがカードリーダー。
- 作業速度を底上げする:UHS-II カードリーダー
撮影が楽しくても、編集が遅いとテンションが落ちるので、ここは投資ポイントです。
外部モニター収録で“現場の安心感”を上げたい人へ
α7S IIIは内部でも十分強いけど、モニターがあると撮影の精度が上がります。
- 軽量で使いやすい定番:ATOMOS Ninja V
- より新しい運用を狙う:ATOMOS Ninja V+
ピントや露出が不安なまま撮るより、「見えてる安心」がある方がメンタルに優しいです。
音が弱いと全部台無し。α7Sのマイク環境は最優先
映像が良くても、音がショボいと一気に素人感が出ます。これは痛いほど経験しました。
- カメラ直載せで賢い選択:SONY ショットガンマイク ECM-B10
- 収録の自由度が上がる:SONY ショットガンマイク ECM-M1
- ワイヤレスで撮影が快適に:SONY ワイヤレスマイク ECM-W3
ガチ収録に寄せるなら、これが強い。
- XLR運用の入り口:SONY XLRアダプター XLR-K3M
音が整うと作品っぽさが出るので、ここはケチらない方が結果的に得します。
ジンバル運用で映像の説得力が跳ね上がる
歩き撮りや移動ショットが多いなら、ジンバルは“別世界へのパスポート”。
α7S III × 広角ズームでジンバル運用すると、「それっぽい映像」が簡単に出てテンションが上がります。
NDフィルターは“昼の動画”を成立させる装備
昼間にシャッター角を守って撮りたいなら、可変NDはほぼ必須。
- 人気の定番:NiSi 可変NDフィルター
- 老舗を選ぶ安心感:Tiffen 可変NDフィルター
NDを入れた瞬間に、昼の映像が一気に“撮ってる感”へ寄ります。
ケージ・三脚・小物があると撮影が崩れない
地味だけど、こういう周辺が整うと現場が荒れません。
- 拡張性を上げるなら:SmallRig α7S III ケージ
- 安定感の基礎になる:Manfrotto 三脚
- 持ち出し効率が上がる:Peak Design キャプチャー クリップ
“撮れる状態”を作るのって、結局こういう積み重ねだったりします。
バッテリーと充電器は、撮影の安心を買うアイテム
α7S III世代で使うなら、まずこれ。
- 安定運用の要:SONY バッテリー NP-FZ100
- 充電を回すなら:SONY チャージャー BC-QZ1
初代やα7S IIを含めた世代で触れるなら、こちらが絡みます。
- 旧世代の相棒:SONY バッテリー NP-FW50
- まとめて充電するなら:SONY チャージャー BC-TRW
現場でバッテリーが尽きると、全部が終わるので、ここは最優先で揃えたいところです。
ケーブル類は“映像トラブル”を減らす最終防波堤
外部モニターや収録環境を組むなら、ケーブルは意外と重要。
- 安定運用の一本:SONY HDMIケーブル
地味なパーツでトラブるほど損なことはないので、最低限ここは押さえたいです。
結局、いま買うならどれ?自分ならこう決める
「動画をちゃんと撮って残したい」「編集して作品にしたい」なら、迷いに迷っても最後は:SONY α7S III (ILCE-7SM3)に落ち着きます。撮影している最中の安心感が違うし、家に帰って編集を始めた時の余裕も出ます。
一方で、暗所耐性を体験したい・予算優先で入りたいなら:SONY α7S (ILCE-7S)も面白い選択になります。尖った道具を触ると、写真も動画も発想が変わるんですよね。
中間で現実的に攻めるなら:SONY α7S II (ILCE-7SM2)が堅い。4Kも暗所も欲張りたい人にちょうど刺さります。
まとめ:α7Sは“暗い世界”と“動画の現場”で輝く道具だった
Sony α7Sシリーズは、カタログスペックを眺めるだけだと伝わりにくいけど、実際に暗い場所へ持ち出した瞬間に価値が分かるタイプです。特にα7S IIIは、メモリーカードをSONY CFexpress Type A 160GB (CEA-G160T)で固めて、音をSONY ワイヤレスマイク ECM-W3で整えて、ジンバルをDJI RS 4に載せると、撮影が一気に“仕事の道具”へ変わります。
暗所を制するカメラが欲しいなら、α7Sは今でも十分に選ぶ理由がある。そう言い切れるくらい、使っていて気持ちいいシリーズです。

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