「ガーミン ペースとは」で調べている人の多くは、たぶんこれに心当たりがある。走り出した瞬間は5:10/km、次の数秒で4:20/km、また5:40/km……数字が落ち着かない。焦って腕時計を何度も見て、呼吸のリズムまで崩れる。そういう“あるある”から、この話は始まる。
結論から言うと、ガーミンの「ペース」は1種類じゃない。そして、目的に合うペース表示へ切り替えるだけで、体感と数字のズレはかなり減る。
ガーミンの「ペース」=1km(または1mile)あたりの時間。でも表示の種類で体感が変わる
ガーミンで「ペース」と言うと、基本は「1kmあたり何分か」を示す指標。ところが、ウォッチの画面に出せるペースにはいくつか種類があって、ここを混ぜると迷子になる。
記事内で迷いやすい順にまとめる。
現在ペース(いわゆる“瞬間ペース”)
たとえば Garmin Forerunner 55 や Garmin Forerunner 255 で、データ項目を「Pace(ペース)」にしていると、いまこの瞬間に近い値が出ることが多い。速く反応するぶん、GPSの揺れやコースの曲がり角に引っ張られて上下しやすい。
「数字が暴れる」の正体は、だいたいこれ。
平均ペース(走り終わったときに“納得しやすい”)
走り全体の平均。信号待ちや給水で止まっても含まれることがあり、「走った感覚」と合いやすい一方、途中で調整しづらい面もある。
平均ペースの確認に慣れてくると、普段のジョグの振り返りが楽になる。たとえば Garmin Forerunner 265 のように画面が見やすいモデルだと、走後の確認がストレスになりにくい。
ラップペース(いちばん“使える”と感じる人が多い)
1kmごと、または手動で切った区間の平均ペース。
「いまのペースが速いか遅いか」を判断したいなら、瞬間ペースよりラップペースのほうが、ブレが少なくて気持ちが安定しやすい。
レースペース走をやるなら、Garmin Forerunner 955 や Garmin Forerunner 965 みたいなラン向けの上位機で、ラップ系の表示を中心に組むと「腕時計に振り回される感じ」が減る。
移動ペース(止まった時間を抜いて考えたいとき)
信号が多いコースだと、「走ってない時間」が混ざって平均が遅く見える。そこにモヤっとするなら移動ペースがしっくり来る。気持ちの良いジョグコースを探すときにも便利。
ガーミンのペースがブレる“現場”はだいたい決まってる
体験として一番多いのはこの3つ。
- ビル街や河川敷の高架下で、GPSが微妙にズレる
- 交差点で減速→停止→再加速、ここで瞬間ペースが暴れる
- カーブが連続する周回コースで、軌跡がショートカットされる感じが出る
この状況で「現在ペース」しか見ていないと、数字に引っ張られる。結果、必要以上に上げ下げして疲れる。ここが“ペース管理がうまくいかない日”の典型パターンだと思う。
まず効く対策:表示を「ラップペース中心」に寄せる
やることはシンプル。
- メイン画面:ラップペース
- サブ:心拍、ラップタイム、距離
- たまに確認:平均ペース(走後でOK)
この形にすると、1kmごとの区切りで落ち着いて判断できる。信号が多い日も「次の1kmで戻せばいい」と気持ちを切り替えやすい。
モデルは何でもいいが、ランの定番としては Garmin Forerunner 255 や Garmin Forerunner 265 が話題に出やすい。山やロング走を混ぜるなら Garmin fēnix 7 や Garmin epix (Gen 2) のようなアウトドア寄りでも組みやすい。
もう一段ラクになる:ペース配分を“ガイド化”する(PacePro)
「一定ペースが苦手」「後半に垂れる」タイプは、そもそも走りながら計算するのがしんどい。そこで便利なのが Garmin PacePro 的な“ペース配分ガイド”の考え方。
たとえばレースで「前半抑えて、後半上げる」をやるとして、頭では分かっていても脚が勝手に行ってしまう。そんな場面で「次の区間はこのペース」という形で提示されると、余計な迷いが減る。迷いが減ると、呼吸も落ち着きやすい。
対応機の例として挙げやすいのが Garmin Forerunner 55、Garmin Forerunner 955、Garmin fēnix 6、Garmin epix Pro (Gen 2) あたり。どれも「ペースを見せる」だけじゃなく「ペースを組み立てる」方向へ寄せられる。
設定で差がつく:ペースアラートは“ゆるく”使うのがコツ
ペースアラートをガチガチにすると、通知に振り回されることがある。おすすめは「上限・下限を広めに」設定して、“迷子防止”に使うやり方。
- 例:Eペース走 → 5:30〜6:10/kmみたいに幅を持たせる
- 例:テンポ走 → 目標±10〜15秒/kmくらいで現実的に
ランニング中に鳴りっぱなしになる設定は、精神的に消耗しやすい。アラートは味方にしたいところ。
ペースを語るなら、心拍も一緒に見ると納得しやすい
「ペースは合ってるのにキツい日」がある。暑さ、寝不足、脚の疲労、全部が影響する。ここで心拍があると、判断が急にラクになる。
- 心拍を安定して取りたい → Garmin HRM-Dual
- ラン指標も一緒に楽しみたい → Garmin HRM-Pro Plus
- 腰に付けてランニングダイナミクスを見たい → Garmin Running Dynamics Pod
ペースだけで自分を評価すると、どうしても“速い=良い”に寄る。心拍があると「今日はこの心拍ならこのペースで十分」と判断できて、トレーニングの継続率が上がりやすい。
どのガーミンを選ぶ?ペース重視で選びやすいモデル例
「ペース管理をやりたい」だけなら、全員が最上位である必要はない。用途別にイメージを置いておく。
- まずペースの基本を固めたい: Garmin Forerunner 55
- 迷ったらここ、練習〜レースまで: Garmin Forerunner 255 / Garmin Forerunner 265
- レースペースを詰めたい、ロングも多い: Garmin Forerunner 955 / Garmin Forerunner 965
- 山・旅・ロング走も混ぜる: Garmin fēnix 7 / Garmin epix (Gen 2) / Garmin epix Pro (Gen 2)
“どれが速くなるか”より、“どれなら日々のペース管理が続くか”。そこを基準にすると、後悔が減る。
よくある疑問:結局、どのペースを見ればいい?
- 普段のジョグ:平均ペース + 心拍(余裕度の確認)
- ペース走:ラップペース(1kmごとで判断)
- 信号が多いコース:移動ペースも併用
- レース:ラップペース + Garmin PacePro で迷いを減らす
「ガーミンのペースがブレる」のを無理に直そうとするより、ブレにくい表示へ寄せるほうが早い。ここを押さえると、腕時計が“監視役”から“伴走者”に変わっていく。数字に疲れた日ほど、設定を一回見直してみてほしい。

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