「ゾーン2のつもりなのに、ぜんぜん楽じゃない」「同じペースなのに、今日はゾーン4に飛ぶ」——Garmin Connectで心拍ゾーンを見はじめると、ここで一回つまずきます。だいたい原因はシンプルで、“心拍ゾーンの基準”が自分の体に合ってないか、最大心拍や安静時心拍の設定がズレてるかのどちらか。
この記事では、ガーミンが用意している心拍ゾーンの基準(%Max / %HRR / %LTHR / bpm)を、迷わず選べるように整理します。ついでに、ゾーンがズレるときの直し方も、手順でまとめました。
まず結論:迷ったら「%HRR」か「%LTHR」に寄せるとラクになることが多い
断定すると、“%Max(最大心拍の割合)だけ”で走ると、ゾーン2がキツく感じる人が出やすいです。理由は、%Maxは安静時心拍を考慮しないので、体感と数字がズレることがあるから。補足すると、もちろん%Maxでも合う人は合います。最初の目安としては便利です。
一方、**%HRR(心拍予備量)**は「最大心拍−安静時心拍」を使うので、同じ“70%”でも人によって現実的なbpmになりやすい。%HRRの定義(最大心拍−安静時心拍)はガーミンのマニュアルでも説明があります。(ガーミン)
さらに踏み込むなら、%LTHR(乳酸閾値心拍)。ここを基準にできると、テンポ走や閾値走の強度が作りやすいです(ただしLTHRが推定のままだと逆に迷子になるので、そこだけ注意)。
ガーミンの「心拍ゾーン基準」4種類をざっくり把握する
ガーミン系の端末・アプリで、心拍ゾーンはざっくり次の4つの考え方で設定していきます。
1) %Max:最大心拍の何%か(いちばん“最初に入ってる”やつ)
分かりやすいのが強み。ガーミンのマニュアルでも、ゾーン1〜5が**最大心拍の50–60%、60–70%、…90–100%**のように案内されています。(ガーミン)
ただ、最大心拍が推定値(いわゆる「220−年齢」みたいなやつ)だと、話が崩れます。そこを放置すると「ゾーン2が地獄」になりがち。
2) %HRR:心拍予備量(最大−安静時)を何%使うか
「安静時が低い人」「安静時が高めの人」で、同じトレーニング強度でも必要なbpmが変わる。そこをうまく吸収してくれるのが%HRRです。
この基準に切り替えただけで“ゾーンの体感”が落ち着く人、わりといます。
3) %LTHR:乳酸閾値心拍の何%か
レースっぽい強度(テンポ〜閾値)を扱いやすいのが魅力。ガーミン端末はLTHRを手入力でき、対応機種なら自動検出やガイドテストにも触れています。(ガーミン)
ただし、LTHRがまだ定まってない時期は、まず%HRRで土台を作るほうが気持ちよく進むこともあります。
4) bpm:心拍数そのものを固定する
一番ストイック。レース用に「ここは絶対150〜158bpm」のように決めたい人向けです。体調や気温で心拍が動くので、運用はちょっと玄人寄り。
「ゾーン2が合わない」あるある:原因はだいたい3つ
あるある1:最大心拍がズレてる
最大心拍が高いタイプなのに低く見積もられていたり、その逆だったり。ここが外れていると、%Maxは一気に苦しくなります。
本気で直すなら、キツいインターバルやレースの記録で見えるピークを材料にしたほうが早いです(安全第一で)。ガーミンの端末は最大心拍の自動検出にも言及しています。(ガーミン)
あるある2:安静時心拍が適当
%HRRを使うなら、安静時心拍の精度が効いてきます。寝起きの安静時がぶれていると、ゾーンもぶれる。
「朝の数値がいつもバラバラ」なら、計測条件(寝不足、飲酒、カフェイン)を疑うのが先です。
あるある3:光学式心拍が暴れる
手首計測は便利だけど、冬の冷え・汗・バンドの締め具合で乱れやすいのも事実。ゾーンが頻繁に跳ねるなら、胸ストラップを一回入れると世界が静かになります。
ガーミンで心拍ゾーン基準を変える手順(迷わない順番)
ここからは、あなたが今から設定する前提で、つまずきやすい順に並べます。ガーミンのマニュアルには「スポーツごと(ラン/バイク/スイム)に別ゾーンを設定できる」こと、そして端末・Garmin Connectのどちらでも調整できることが書かれています。 (ガーミン)
手順1:最大心拍(Max HR)を先に決める
- まずMax HRを見直す
- 自動検出を使うならONにして、しばらく運用
端末側でも「User Profile > Heart Rate」から設定する流れが案内されています。(ガーミン)
手順2:次に安静時心拍(Resting HR)
%HRRにするなら特に大事。安静時が落ち着いてからゾーン基準を変えると、数字がブレにくいです。
手順3:基準を選ぶ(%Max / %HRR / %LTHR / bpm)
迷ったらこう。
- 「ランを楽に回したい」→ %HRR
- 「閾値練習をちゃんと作りたい」→ %LTHR
- 「まず最初の一歩」→ %Max
手順4:スポーツ別に分ける(ランとバイクは別物になりがち)
ランは上がりやすい、バイクは上がりにくい、みたいな差が出る人がいます。だから、ランのゾーンをバイクに流用すると妙にハードになることがある。ここ、地味に盲点です。
“基準選び”を体感で合わせるミニチェック(10分でできる)
ここは軽く試すだけでOK。いきなり全部を正解にしようとしないほうが続きます。
チェックA:ゾーン2で会話できるか
ガーミンのゾーン説明でも、ゾーン2は「会話できるくらい」が目安として載っています。(ガーミン)
もしゾーン2が「会話どころか無言」なら、%Maxのまま最大心拍が低く見積もられているか、基準自体が合ってない可能性があります。
チェックB:同じジョグで“毎回ゾーン3”になるか
いつも同じコース、同じペースなのにゾーンが上振れするなら、計測の揺れを疑うほうが早い。胸ストラップの出番です。
心拍ゾーン調整がラクになるおすすめ機材(全部リンクつき)
ここからは「心拍ゾーンを整える目的」で選びやすい製品を、役割ごとに並べます。機能の全部を使う必要はありません。ゾーンが安定するだけでも価値は出ます。
1) ラン向け:ゾーン管理しやすいGarminウォッチ
- GARMIN Forerunner 970(ランの最上位でやれることが多い)
- GARMIN Forerunner 570(最新世代でバランス枠)
- GARMIN Forerunner 965(上位機能を狙うなら候補に残る)
- GARMIN Forerunner 265(迷ったらここに落ち着きやすい)
- GARMIN Forerunner 165(はじめての心拍ゾーン運用にちょうどいい)
- GARMIN Forerunner 55(最低限で始めたいとき)
2) なんでも屋:アウトドア系(バッテリーとタフさで助かる)
- GARMIN fēnix 8
- GARMIN fēnix 8 Pro
- GARMIN fēnix 8 Pro MicroLED
- GARMIN Enduro 3
- GARMIN Instinct 3 AMOLED
- GARMIN Instinct 3 Dual Power
- GARMIN tactix 8 AMOLED
- GARMIN tactix 8 Dual Power
3) 日常寄り:健康管理もしつつゾーン運用
4) バイク勢:心拍ゾーンを画面で追いやすいサイコン
5) ズレ解消の本命:胸ストラップ心拍計(ここから一気に安定する)
- GARMIN HRM-Pro Plus
- GARMIN HRM-Dual
- GARMIN HRM 600
- GARMIN HRM 200
- GARMIN HRM-Fit
- GARMIN HRM-Swim
- GARMIN HRM-Run
- GARMIN HRM-Tri
6) 代替・比較:他社の定番胸ストラップ(Garminでも使う人がいる)
まとめ:基準を変える前に“入力値”を整える。これでだいたい勝てる
心拍ゾーンで迷うと、つい「ゾーン表はどれが正しい?」に意識が行きます。けど実際は、最大心拍と安静時心拍、この2つが整うだけで見え方が変わります。(ガーミン)
それでもズレるなら、基準を%Max→%HRRに動かしてみる。さらに練習の質を上げたくなったら%LTHRへ。順番を間違えなければ、心拍トレーニングはちゃんと気持ちよく回りはじめます。

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