「ガーミンのランニングパワーって結局なに?」「ペースと心拍だけじゃダメ?」って、最初はそこからだと思う。
結論から言うと、ランニングパワーは“走りの負荷”をワット(W)で見える化する指標で、坂や風みたいにペースがブレる状況でも、練習の狙いを外しにくくなるのが強み。
ただし、パワーは「出ればOK」じゃない。設定や機器の組み合わせで体感が変わるし、最初は「え、こんなに高いの?」ってなりやすい。そこでこの記事では、よくあるつまずきも含めて、実戦っぽい場面を交えながら整理していく。
ガーミンのランニングパワーとは?ざっくり言うと“いまの頑張り具合”をWで見るもの
ランニングパワーは、走っているときの努力度を数値で追う考え方。ペースが一定でも向かい風でキツい日はあるし、同じ心拍でも気温や疲労で感じ方が変わる日もある。そこをパワーで見ると、練習の意図に合わせて調整しやすい。
たとえばこんな場面。
- 川沿いの向かい風区間:ペースは落ちるのに、体感は上がる
- 坂道インターバル:ペースが遅くて焦るけど、負荷はちゃんとかかってる
- 信号が多いコース:ペースがガタガタで気持ちが散る
ここでパワーがあると、「今は上げすぎ」「この坂はこのくらいで押す」が決めやすい。ペースに振り回されにくい、って感覚が近い。
ペース・心拍と何が違う?(使い分けがいちばん大事)
ペース:わかりやすいけど、環境に弱い
一定のコース・無風・平坦なら超頼れる。ただ、風・坂・路面・混雑が入るとブレる。レースならいいけど、普段の練習だと判断が難しくなる日がある。
心拍:内側の負荷は見えるけど、反応が遅い
心拍は“結果”が出るまでタイムラグがある。刺激を入れた直後の短いインターバルだと追いにくいし、暑さや睡眠で上下しやすい。
パワー:反応が速く、坂や風でも狙いを保ちやすい
パワーは「今この瞬間の負荷」に寄りやすい。特に坂の入りでペースが落ちても、パワーが狙いの範囲なら「OK、踏めてる」と判断できる。逆に向かい風でペースを守ろうとして踏みすぎるのも防げる。
どの機器でパワーが出る?まずは「手首だけ」か「センサー併用」か
ここがややこしいところで、同じ“ガーミン”でもパターンがある。
1) 対応ウォッチ+手首ベースで出す(まず試すならこれ)
最近の対応機種だと、ウォッチ単体でランニングパワーを表示できるケースがある。買い替え済みの人は、このルートが一番ラク。
代表的に名前が出やすいのがこのあたり。
- GARMIN Forerunner 965
- GARMIN Forerunner 955
- GARMIN Forerunner 955 Dual Power
- GARMIN Forerunner 265
- GARMIN Forerunner 265S
- GARMIN Forerunner 255
- GARMIN Forerunner 255S
- GARMIN fēnix 7
- GARMIN epix (Gen 2)
- GARMIN Enduro 2
「まずはパワーに慣れたい」なら、手首ベースで“雰囲気”を掴むだけでも価値がある。
2) 胸ストラップやポッドで精度・安定感を足す(ハマるとここに行く)
より“走りの動き”に寄せたいなら、センサー併用が気持ちいい。体感としては、数字の揺れが落ち着くことが多い。
よく候補に挙がるのはこのあたり。
- GARMIN HRM-Pro Plus
- GARMIN HRM-Pro
- GARMIN HRM-Run
- GARMIN HRM-Tri
- GARMIN Running Dynamics Pod
- GARMIN HRM 600
「胸ストラップはちょい面倒」って人は、まずはGARMIN Running Dynamics Podの方向で検討する人も多い。逆に、心拍も一緒に取りたいならHARMIN HRM-Pro Plusみたいな胸ストラップがまとまりやすい。
「パワーって何を計算してるの?」に一度だけ答えておく
細かく追う必要はないけど、仕組みを知ると納得しやすい。
- 速度の変化(加速・減速)
- 勾配(上り下り)
- 上下動や接地の揺れ(ランニングダイナミクス系)
- 風の影響(向かい風・追い風)
このへんの要素が重なって、結果としてワットが出るイメージ。だから、同じペースでもワットが変わる日がある。それが“バグ”とは限らない。
設定で詰まりがち:まずここだけ見て
機種によってメニュー名は少し違うけど、基本は「アクティビティ設定の中にランニングパワー」。
体験としてありがちな流れはこう。
- ランのアクティビティを開く
- データ画面に「パワー(現在)」と「パワー(平均)」を置く
- 風の考慮がON/OFFできるなら、最初はONで試す
- 値が暴れるなら、GPS受信が安定した場所で再トライ
「風の考慮」が入ると、河川敷での練習が一気に“説明できる数字”になることがある。逆に、風情報が不安定な環境で気になるならOFFで落ち着くケースもある。
体験ベースでわかる:ランニングパワーがハマる練習3つ
ここからは「たとえばこういう日」の話。自分の練習に置き換えて読んでみて。
1) 坂道で“踏みすぎない”テンポ走
坂の入口でペースが落ちると、つい押し込みたくなる。
パワーを見て「今日はこの範囲で一定」を決めると、上りで爆発しにくい。下りも同じで、ペースが上がってもパワーが上がりすぎてなければ冷静でいられる。
こういう練習に相性がいいのが、安定して表示できるウォッチとセンサーの組み合わせ。
「数字がブレない」って、それだけでメンタルが楽になる。
2) 向かい風の日のEペース走が“ちゃんとE”になる
向かい風でペースが落ちると、練習が壊れた気がして焦る。
でもパワーがEの範囲なら、むしろ狙い通りだったりする。ここでペースを追って踏むと、翌日に疲れを持ち越すパターンが多い。
風の日に頼りたくなるのが、バッテリーと堅牢性のあるアウトドア寄りモデル。
長めのLSDでも「今日はこのWを守る」で淡々と走れる。
3) インターバルで“上げる区間だけ”迷いが減る
心拍は追いつかないし、ペースは信号やコースでブレる。
パワーをターゲットにすると「上げる」「落とす」の切り替えがはっきりする。特に短めのレペや坂ダッシュ寄りだと、数字の反応が速いのがありがたい。
スピード練習が多い人が選びがちな枠はこれ。
パワーの数値が「高すぎる/低すぎる」問題の整理
ここ、ほぼ全員が一回は通る。
体重がズレてる
パワー計算は体重の影響が大きい。体重が昔のままだと「なんか変」が起きやすい。まずは体重設定を見直すのが近道。体重管理をセットにしたいなら、体重計もついでに揃える人がいる。
機器を混ぜて比較している
これもあるある。
たとえば Stryd フットポッド と ガーミン のパワーは、同じ“W”でも設計思想が違う。絶対値を混ぜると混乱する。
やるなら「同じデバイスでの推移」を見る。これが一番スッキリする。
風の扱いでブレる
風の考慮がONのときは、向かい風で上がるのが自然。逆に、追い風で同じペースでも下がる日がある。そこが面白いところでもある。気になるならOFFで一回落ち着かせるのも手。
「結局どれを買えばいい?」迷い方別のおすすめ
まずはパワーを知りたい(買い足し少なめ)
迷いが減るのは、このクラスからが多い印象。
ロング多め、山や風も走る
タフな使い方をする人はこっちに寄りやすい。
きっちり追い込みたい、データで伸ばしたい
- GARMIN Forerunner 965
- GARMIN Forerunner 955
- センサーは GARMIN HRM-Pro Plus か GARMIN HRM-Run あたりが話が早い
“数字の納得感”が上がると、練習が続きやすい。
それでも「別のパワー計測」に惹かれる人へ:StrydやRunScribeも選択肢
ガチ勢の比較でよく出るのが Stryd フットポッド。
「足元で取る」「パワーを軸に組み立てる」運用が合う人には刺さる。逆に、ウォッチだけで完結させたい人は ガーミン のほうが気楽。
フォーム分析寄りで名前が出るのが RunScribe Plus。
パワーというより“動きの癖”を見たい人向けで、ハマると深い。
まとめ:ガーミンのランニングパワーは「ペースに振り回されない」ための道具
- ランニングパワーは、坂や風でペースが乱れる状況でも、負荷を揃えやすい
- 最初は手首ベースで慣れて、必要なら GARMIN HRM-Pro Plus や GARMIN Running Dynamics Pod で安定感を足す
- 数字が合わないときは、体重設定・風の扱い・デバイス混在を疑う
- 伸びる人は「同じ条件での推移」をちゃんと見てる。派手じゃないけど効く
もし今「ペースか心拍か」で迷ってるなら、そこにパワーを1枚足すだけで、練習の解像度が上がることが多い。まずは GARMIN Forerunner 265 か GARMIN Forerunner 255 あたりで、パワーがある世界を覗いてみるのが手堅いと思う。

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