星空って、肉眼で見ると「うわ、めっちゃ星ある!」ってなるのに、スマホで撮ると「…え、黒いだけ?」になりがちで、最初は正直へこみました。だけど、何回か夜に出ていくうちに分かったのは、スマホの性能うんぬん以前に「揺らさない」「暗いところに行く」「月が強い日は諦める」、この3つが勝率を支配してるってこと。そこが腹落ちしてからは、同じスマホでも写真が急にそれっぽくなってきて、今では“星空を撮りに行く”のが休日の楽しみのひとつになりました。
私が星空撮影に持っていく道具は、だいたいこんな感じです。まず三脚まわりが主役で、JOBY ゴリラポッド 3Kキット JB01544-PKK、Manfrotto ミニ三脚 PIXI Smart スマートフォンアダプターキット MKPIXICLAMP-BK、Ulanzi MT-16 ミニ三脚(スマホ三脚)、Ulanzi MT-44 カーボン トラベル三脚、Velbon ベルボン EX-Mini 三脚、UBeesize スマホ三脚 くねくね三脚、それと固定の融通が効くやつとしてUlanzi ST-02S スマートフォン三脚マウントやNeewer スマホホルダー 三脚マウントも持っていきます。シャッターを押すときに揺れるのが嫌なのでリモコンも入れていて、CamKix Bluetooth リモートシャッター、AB Shutter3 Bluetooth シャッターリモコン、Ulanzi Bluetooth シャッターリモコンのどれかをその日の気分で。電池切れが怖いからモバイル電源も必須で、Anker PowerCore 10000 モバイルバッテリー、Anker PowerCore Slim 10000 モバイルバッテリー、長丁場ならAnker 737 Power Bank (PowerCore 24K)。暗いところの移動用にライト類も必携で、GENTOS LED ヘッドライト、Petzl TIKKA ヘッドランプ、Black Diamond SPOT 400 ヘッドランプ、Ledlenser MH5 ヘッドランプあたり。手元の明かりを置けると地味に楽なのでランタンもあって、Goal Zero Lighthouse Micro ランタン、Coleman クアッドマルチパネルランタン、Black Diamond Moji ランタンを持っていったりします。レンズの汚れや結露も地獄なので掃除系も入れていて、HAKUBA レンズクリーニングティッシュ、ZEISS レンズクリーナー(レンズクリーニングシート)、K&F Concept ブロアー(カメラ用)、HAKUBA シリコンブロアー。あと、どうしても画角を広くしたい時用に Apexel スマホ用 広角レンズ 0.45xを入れることもあります。冬は寒さで集中力が死ぬので、ぬくぬく系も地味に重要で、Zippo ハンディウォーマーと、手軽に貼れるやつとしてアイリスオーヤマ 貼るカイロは、本当に“最後の粘り”に効きます。
ここまで読むと「装備ガチ勢?」って感じですが、私の中では、星空撮影は“道具を買うための口実”としても楽しい趣味です。しかも星空は、機材が増えたからといって急にプロみたいに撮れるわけじゃなくて、結局は現地の条件と自分の手順の積み重ね。だからこそ、少しずつ改善していくのが面白い。
最初に失敗したのは、完全に場所選びでした。家の近所で撮ろうとして、街灯や車のライトが入って、空が薄い灰色になって終わり。星は“暗いところ”でしか勝てない。これ、頭では分かってたのに、実際にやると「まあいけるっしょ」って舐めるんですよね。いけません。空が暗い場所に行くのが一番の近道です。遠出しなくても、郊外で周囲に明かりが少ない場所や、視界が開けている場所を探すだけでだいぶ変わります。私はまず「できるだけ暗くて」「車を停めやすくて」「足元が危なくない」場所を探す、っていう超現実路線で開拓しました。撮影スポットは、映えも大事だけど、安全とアクセスが最優先。暗い場所ほど危険も増えるので、無理はしないのが趣味を続けるコツです。
次に痛感したのが“月の強さ”。月が明るい夜って、見た目は綺麗なんですが、星の写真としてはかなり厳しい。スマホの夜景っぽいモードは空を持ち上げてくれる分、月明かりで空が明るいと、星が埋もれていきます。月が大きい日は、星よりも「月と雲」「月と山」みたいな別テーマに切り替えるのも手。私は最初、悔しくて無理やり撮ってましたが、今は“撤退も技術”だと思ってます。新月に近い日、もしくは月が沈んだ後の時間帯を狙うだけで、成功率が上がるのが分かりやすいです。
そして最大の敵は、ブレ。スマホは暗いところで頑張る時、どうしてもシャッターを長くしたり、何枚も撮って合成する動きになります。つまり、ちょっとでも揺れたらアウト。ここで三脚が効いてきます。私は「小さい三脚で十分でしょ」と思っていた時期がありましたが、風がある夜は話が別。軽い三脚は揺れる。地面が柔らかいと沈む。足を伸ばしきるとグラつく。なので、現地に着いたら、できるだけ低く構える、脚をしっかり開く、荷物をフックにかけて重心を下げる(できる範囲で)みたいな“地味な安定化”をやります。スマホを固定したら、あとは自分が触らない。これが本当に大事。シャッターを押す動作すら揺れになるので、私はタイマーかリモコンを使う派です。
撮影の流れは、私の場合かなり固定化されました。現地に着いたら、まずは目で空を見て、雲の量と風を確認。雲が多い日は、星を諦めて夜景っぽい写真に切り替えたり、短時間で撤収したりします。次にスマホのレンズ(カメラ部分)をサッと拭く。これをサボると、微妙な皮脂やホコリで星が滲んだり、街灯が入った時にモヤっとしたフレアが出たりして、あとで見返すとガッカリします。しかも暗いと気づきにくい。だから撮る前に拭く。結露が出やすい日は、撮っている途中でも拭く。これだけで「お、なんか解像してる」ってなることが多いです。
次に構図。星だけを撮ると、写真としては意外と単調になりがちなので、私はだいたい地上の何か(木、山、建物のシルエット、道、湖)を少し入れます。ポイントは、人工の光源がフレームに入らない位置取り。街灯が直接入ると、スマホが頑張って持ち上げた結果、空が白っぽくなって星が薄くなりやすい。だから光源は隠す。どうしても入るなら、角度を変えて直射を避ける。地味だけどこれだけで全然違います。
設定は、完全に“端末任せ”の日と、“ちょっと触る”日があります。端末任せの日は、夜景っぽいモードにして、スマホが勝手に長めに撮ってくれるのを待つだけ。これが一番ラクで、初心者ほどこれでいいと思います。私も今でも、「今日は楽しみたいだけ」って日はこれ。逆に「今日はちゃんと撮りたい」って日は、露出を欲張らないように意識します。星を出そうとして明るくしすぎると、空が灰色になって星が埋もれるんですよね。結果、星が増えたように見えない。だから、空はなるべく暗く、星は点で残す。この感覚が分かるまで、私は同じ構図で明るさ違いを何枚も撮りました。今でも保険でやります。スマホは連写でも何でもないけど、“同じ構図を数パターン撮る”のは普通に強いです。
ピントも落とし穴です。暗いとオートで迷う時があるので、私は撮った直後に拡大して星が点になっているかチェックします。点になってなければ、その場でやり直し。これをやらないと、帰ってから「全部ボケてた」ってなる地獄が待ってます。星空撮影って、現地でしかリカバリーできないことが多いので、確認は面倒でもやった方がいい。私は最初、寒さで早く帰りたくて確認をサボって、後で泣きました。
あと、地味に効くのが“スマホの邪魔を減らす”こと。撮影中に通知が来て画面が点灯したり、手が当たってブレたり、そういう小さい事故が星空では致命傷になります。私は撮影中だけ通知を静かにしたり、なるべく触らない位置にスマホを置いたりします。それと、寒い夜はバッテリーが減りやすいので、充電できる体制は安心感が段違い。寒いと集中力も落ちて判断が雑になりがちなので、「あと何%だっけ?」と気にしなくていい状態を作るだけで、写真の出来も良くなる気がします。完全に気持ちの問題かもしれないけど、趣味ってそういうものです。
撮った後の仕上げも、私はかなり“雰囲気重視”です。星空写真って、撮って出しだとノイズが目立ったり、色が妙に転んだりします。私は編集で空を暗めに戻して、コントラストを少しだけ上げて、星が見える感じに整えることが多いです。やりすぎると空が不自然になって“加工感”が出るので、そこは好み。私は「その夜の空気を思い出せるくらい」で止める派です。ガチ勢みたいにバチバチに追い込むのも憧れるけど、私には続かなさそうで。だから、ほどほどに気分良く仕上がればOK。趣味だから。
ここからは完全に主観なんですが、星空撮影って「当たりの日」があるんですよね。空が澄んでいて、風が弱くて、月が細くて、雲が少なくて、現地も静かで、寒さも許せる範囲。そういう日は、いつもと同じ手順なのに、写真が一段良くなる。逆に、風が強い日や、雲が薄く流れている日は、スマホが頑張っても頑張りきれない感じが出る。だから私は、毎回100点を狙うよりも、「今日は10枚中2枚当たれば勝ち」くらいのテンションでやってます。その方が気が楽で、結果的に続きます。
ちなみに冬の撮影は、写真が綺麗になりやすい反面、体がキツいです。手がかじかむと三脚の操作も雑になるし、帰りの運転も怖い。だから防寒は盛るほど正解だと思っています。貼る系は特に便利で、撮影に集中できる時間が伸びる。逆に夏は虫がキツいけど、天の川っぽい雰囲気が出やすくてテンションが上がる。結局どの季節も楽しいんですが、私は「寒いけど空が澄む冬」と「夜が楽しい夏」で、撮りたいものが変わるのが面白いなと思っています。
最後に、これからスマホで星空を撮りたい人に、私が最初に言われたかったことを自分用メモみたいに書いておきます。星空撮影は、スマホのカメラ性能より、場所と月と固定が9割です。まず暗いところに行く。次に揺らさない。月が強い日は無理しない。レンズを拭く。撮ったら拡大して確認する。これだけで、成功写真の枚数が増えます。道具は、増やしたければ増やせばいいし、最初は最低限でも全然OK。ただ、三脚とシャッターの揺れ対策だけは、私は早めに導入して正解だったと思っています。星が点で写った瞬間の「うお、撮れた!」は、地味に癖になります。次の休みに、寒くない夜が来たら、また撮りに行こうと思います。

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